第5回 道の途中
DATE 10/30(Sun)
PLACE 長居陸上競技場
SCORE
  1Q 2Q 3Q 4Q
PANTHERS 7 6 0 7 20
FIGHTERS 6 0 0 7 13
1Q 1:25 #15谷口Run 30yds TFP#17松山Kick
7:38 #31尾嶋Run 2yds
2Q 0:05 #17松山Field Goal 40yds
12:00 #17松山Field Goal 41yds
4Q 9:29 #30北川Run 1yrd TFP#17松山Kick
  10:27 #6加藤Pass→#86春日 19yds TFP#3大西Kick
STATS
  PANTHERS FIGHTERS
Touch Down 2 2
1st Down(ラン-パス-反則) 14(9-3-2) 14(5-8-1)
P-A-T 1point 2/2 1/1
2point 0/0 0/1
総獲得yds 224 254
攻撃回数 54 56
平均yds 4.14 4.53
パス 獲得yds 70 176
成功/回数 7/14 16/29
成功率 50.0% 55.1%
被インターセプト 0 1
ラン 獲得yds 154 27
回数 40 78
平均yds 3.85 2.88
FG 成功/回数 2/2 0/0
反則 回数 1 2
喪失yds 4 10
ファンブル 0-0 2-2
3rd Down Comversions 6/14 4/12
4th Down Comversions 0/0 3/3
Ball Possesion 26:34 21:26
 
 
台風が接近する中、嵐の中での試合が想定されたが、予想以上に天気が回復をみせ、
絶好の条件の中で行われることとなった立関戦。
果たして、このコンディションが吉と出るか凶と出るか...
 
-開戦!-
コイントスは関学が勝ち、リターンを選択。
両チームの幹部がサイドラインに散り、立命は大一番のオクラホマスタイルで
長居スタジアムを「Rits' House」に変えた。
立命K#32佐伯はオンサイドと見せかけるような構えから思い切りスクイーブキック。
キャッチしたのは関学RET#9尾崎だったが、立命カバーチーム#57太田・#84頓花がハードヒット。
このプレーで関学#9尾崎は負傷してしまうが、立命の気合いが見えた瞬間だった。
関学は自陣36ydsからの攻撃。
まず関学QB#6加藤はパスを試みるも、立命主将LB#8佐藤がパスデフレクト。
ファーストプレーで主将の好プレーが出ると、直後の関学RB#7松岡のキャリー中に
DT#3南がファンブルフォース!抑えたのは立命FS#35柘植!!
ディフェンスがいきなりのビッグプレーでチャンスを作り出す。
 
-攻める!-
立命のファーストシリーズは敵陣41ydsからという絶好のポジション。
いきなり仕掛けてきた。QBに#15谷口、WRに#9松田が入る体型から
まずはTB#27高野橋のランで9ydsのゲイン。
続いて今度はQBに#9松田が入ってキープしてダウン更新。
敵陣30ydsから1 and 10とすると、#33東松へハンドオフフェイクを入れてQB#15谷口が左サイドへ!
持ち前のスピードで関学D#を振り切ってエンドゾーン!
開始早々のTDラン!TFPもK#17松山が決めて7-0と先制する。
 
-甘くない-
返しの関学はキックオフリターンを失敗し、自陣18ydsから二度目のシリーズ。
このシリーズ、1 and 10は二回生QB#18畑が登場し#7松岡のランプレー。
続いてQB#6加藤からWR#1松原にパスをヒットされてダウン更新を許してしまうが、
#7松岡のランを#6十亀・#5菊地がロスタックルに仕留める。
#3南のロスタックルが炸裂し3rd down ロングにするが、WR#86春日へ20ydsのパスをヒットされてしまう。
二度目のダウン更新を許してしまうと、#6加藤のスクランブル、#7松岡のランを立て続けに許し
レッドゾーンへと侵入されてしまう。
RB#39稲村、#18畑のランでゴール前8ydsに迫られると、最後は#31尾嶋に2ydsを押し込まれてTD。
TFPは2ポイントを選択するものの、エンドゾーン手前でタックルして阻止。
同点にはされなかったが、アッサリとTDを取られてしまった印象だった。
 
-らしからぬミス-
直後の立命のシリーズは全プレーQB#15谷口。
#33東松へのスイングパスで4ydsゲインするも、TB#39川端のランはノーゲイン。
続いてパス不成功と早くもスリーアンドアウトで攻撃を終了してしまう。
このパントは良く、敵陣22ydsから関学の攻撃。
#86春日へのパス、#7松岡のランでダウン更新を許してしまうが、
直後のプレーはDLのラッシュがかかり投げ捨て。
2 and 10のプレーは、スナップが早めに動いた関学TE#85榎に当たりフィールドを転々とする。
これに飛び込んだのが立命CB#20矢部!関学らしからぬミスが出て、
二度目のターンオーバーとなりまたしても絶好のチャンスを得る。
敵陣30ydsからの攻撃となるも#27高野橋のランで2ydsゲインしただけにとどまる。
第2Qに入り、サイドが変わっての4th down FG。
距離は40ydsだったが、K#17松山のキックは成功!10-6と差を広げる。
 
-三つ目!-
立命のキックオフも関学リターナーが後逸し、関学は自陣28ydsからの攻撃。
#6加藤から#1松原へ26ydsのパスをヒットされると、
#7松岡の二回のランをタックルしそこねて連続で8ydsをゲインされてしまう。
その直後の#39稲村のランプレーはDE#6十亀がロスタックル。
2 and 13は遅めのスクリーンをLB#8佐藤がしっかり見ていて早いタックルでゲインを許さず。
そして3 and 14、#6加藤が放ったパスをCB#13荻須がインターセプト!!
ディフェンス陣が三つ目のターンオーバーで関学のオフェンスの目を摘む!
 
-これぞ職人技-
インターセプトから掴んだ攻撃シリーズはスリーアンドアウトでパント。
しかし、このパントがよく、敵陣30ydsまで戻す。
このシリーズ、立命は#3南のロスタックルなどで関学の攻撃を初めてスリーアンドアウトにしとめる。
立命は自陣32ydsからの攻撃。このシリーズはQB#9松田が登場。
ロールからWR#11呉田へのパスが9yds。#27高野橋のランで6ydsゲインしてダウン更新。
されに#9松田のキープ、#27高野橋のキープで3and 2とするものの押し込めずにパント。
前半は残り2分14秒。関学の攻撃はFS#35柘植のパスカバー、#6十亀のロスタックルなどもあり
二回連続でスリーアンドアウト。
立命はなかなかパントリターンを許してもらえないものの、いいフィールドポジションをキープ。
前半残り1分8秒で自陣38ydsからの攻撃。立命はタイムアウトを使い切っていた。
まずは#15谷口から#25宜本への13ydsのパスがヒットしてダウン更新すると、
スパイクして時計を止める。
2 and 10は投げ捨てて3 and 10、WR#84頓花がシュアハンドでナイスレシーブ!
16ydsのゲインでダウン更新すると、#25宜本へ3ydsのパス、#15谷口の9ydsランで敵陣24ydsへ。
関学はタイムアウトでプレッシャーをかけてくるも、K#17松山は落ち着いて41ydsを成功させた!
これで13-6。TD一本差という理想的な展開で前半を折り返す。
 
-後半-
後半は立命のリターンから。
#39川端のリターンで自陣25ydsからの攻撃。
#15谷口のランは3ydsのロス。しかし#27高野橋で10yds、#39川端で3ydsゲインしてダウン更新。
ところが#15谷口のキープが再び2ydsのロスタックル被弾すると、
#27高野橋の左オフタックルもロスタックルになり、3rd down ロング。
ここは#9松田がパスを投じるも不成功でパントとなってしまう。
関学は自陣16ydsからのオフェンス。#7松岡や#39稲村に走られて一度のダウン更新をするものの、
その後のパスはヒットされるもののゲインを防いでパントへ。
 
-我慢の第3Q-
立命は自陣31ydsからのシリーズとなるが#27高野橋のランがロスタックル被弾。
さらに#15谷口もサック被弾で大きくロスしてしまう。
しかし、この日はパンターとして挽回したのが#15谷口。
このパントも敵陣23ydsまで戻す好パントとなる。
関学二度目のシリーズ。#8佐藤のパスデフレクト、#13荻須のいいパスカバーなどが出るも、
WR#87小山へ10ydsのパスをヒットされてダウン更新。
SS#21海島のロスタックルやDT#54武知のパスラッシュなどでパスを不成功にするものの、
再び#87小山へ18ydsのパスをヒットされて立命陣への侵入を許してしまう。
#7松岡の7ydsランの後、#13荻須のCBブリッツでロスタックル、#95山本のパスデフレクトがあるも
4th down ギャンブルを決められてダウン更新。
その後立命はパスインターフェアの反則を犯してしまうものの、大きな罰退にはならず。
第4Qになって立命陣32ydsで関学は4th down。ここでFGの体型から関学#3大西がパント。
パントを警戒して一人だけ下がっていた#11呉田がしっかりと抑えたのが自陣5yds地点。
これまでの立命オフェンスを考えると、非常に厳しい地点でのスタートとなった。
 
-勝負を決めたドライブ-
自陣5ydsから立命のオフェンスシリーズ。
#39川端のランが1yrd止まりになると、#9松田の#1呉田へのロングボムは不成功。
#15谷口の7ydsランもダウン更新には届かず。怪我しないプレー選択でパントやむなしと思ってたが、
このパントで関学がランニングイントゥザキッカーの反則!
5ydsの罰退で立命は1st down獲得!
これで流れが少し変わると、#25宜本のDelaware Sweepが7yds、#9松田のランが9ydsでダウン更新。
ピストル体型から#27高野橋のランはノーゲインに留まるものの、
直後のランは#27高野橋らしい強さを見せて16ydsのゲイン!
敵陣に入ると、#15谷口のランは2ydsのロス、#19東條のランも3ydsのロスで3rd down ロング。
しかし、ここは#15谷口から#25宜本へ22ydsのパスがヒット!
さらに今度は左サイドへ#25宜本の8ydsパスを決めてFGレンジへ入ると、一転してランプレー。
#30北川の7ydsランに続いて#15谷口の爆裂キープ連発でゴール前3ydsでフレッシュ獲得!
ここからはライン戦の勝負。#30北川が二度突っ込むがTDには至らず。
勝負の3 To 1、#30北川が体を一回転させる勢いで飛び込んでエンドゾーンへ!!
TFPも#17松山がキッチリと決めて20-6!
試合時間は残り2分31秒で2ポゼッションのリードとする。
 
-流石関学-
関学は自陣46ydsからのオフェンス。
#6加藤から#86春日へ8ydsのパスを決められるが、
#43盛田のパスカバー、交替で出場したばかりのCB#23田中(彰)のパスカットなどで4th downへ。
関学はもちろんギャンブルを試みて#86春日へ26ydsのパスをヒットしてくる。
これで立命陣20ydsとさせると、最後も#86春日がフリーの状態でTDレシーブ。
わずか5プレーでのTDは流石。これで20-13。残り時間は1分33秒。
勝負は次のキックオフに賭けられた。
 
-歓喜!-
関学のキックオフは当然オンサイド狙い。
K#3大西は左に蹴るフリを見せてクルっと反転し、右サイドへボールをキック。
しかし、その正面にいたのが立命#1田中(翔)!
しっかりとキャッチして立命ボール!
#27高野橋の8ydsラン、#30北川の5ydsランでダウン更新をすると、
関学のタイムアウトも全て消費させ、ラストプレーでニーダウンをした時は既にカウントは10。
「10!9!8!7!6!5!4!3!2!1!0!」
その瞬間、フィールドにパンサーズ戦士達のビクトリーフラワーが咲いた。
 
20-13。前評判を覆してのリベンジ。しかし、これで終わりではない。
2年ぶりの関西制覇へ向けて、まず一歩目を踏み出しただけだ。
 
 
 
 
立関戦に臨むにあたり、「前評判」というものは全く参考になりません。
それは今年も立命が証明してくれました。
では何が重要か。それは「気持ち」だと思います。
個人的なことになりますが、今年はただ「勝つ」というイメージだけを持って関学戦に臨みました。
「勝てるかな」「勝ちたいな」ではなく「勝つ」
BBSにも多くの方から応援メッセージを頂き、その全てが「勝ちましょう」というものでした。
試合当日、選手たちからもそのオーラを感じ取ることができました。
去年の結果から、立命は失うものは何もなかったので、精神的にも一つに集中できたのかもしれません。
「関学に勝たなければ次はない」そう目標を掲げたのが功を奏したと思います。
 
この日は何と言ってもディフェンスが素晴らしかった!
関学のミスがあったとはいえ、前半にファンブルリカバー二回、インターセプト一回。
ビッグゲームでターンオーバーが三回というのは大きかったです。
第三節辺りから調子を上げてきて、今回は13点取られているものの出来としては最高でした。
やはりファーストプレーからLB#8佐藤のパスデフレクトが出たのが大きかったですね。
主将の好プレーでディフェンスの選手が乗りました。
DLはDT#3南やDE#6十亀の活躍が目立ちましたね。ロスタックルを頻発していたのが印象的です。
DB陣はファンブルリカバーの#20矢部、インターセプトをはじめ好プレーが多かった#13荻須と
これも四回生の活躍が目立ちました。
こうしてみると、四回生がディフェンスを引っ張るという理想的な形になったのも好材料でした。
 
オフェンスはいきなりチャンスで得たシリーズだったこともあり、調子に乗れましたね。
あのシリーズはスペシャルプレーを思い切り注ぎ込んできてました。
前半三回のターンオーバーのうち、二回は得点につなげたのも大きかった。
何と言ってもK#17松山の二本のFGはMVP級の活躍でした。
ただ、ランプレーは思ったようには出させてもらえなかったという印象。
OLが押し負けていて、キャリアーがロスタックル被弾するところが散見されました。
「オーバーパワーする」という点からすると、OLは及第点には届いていません。
QBは#15谷口と#9松田の併用。これは今年は正解だと思っています。
両方とも走れるQBなだけに、敵に与える脅威は大きいですよね。
WR陣ではいつもの#25宜本と#84頓花。この二人の要所でのキャッチが光りました。
 
QB#15谷口はQBとしては今ひとつの動きだったかもしれませんが、パントは秀逸でした。
終始好ポジションをキープできたのは#15谷口の好パントのおかげだと思っています。
リターンは関学のカバーチームが秀逸でほとんどリターンさせて貰えませんでした。
しかし、最後のオンサイドはラッキーでしたね。
#1田中(翔)の目の前に転がってきたのをよくキャッチしました。
 
 
関学に勝ったとはいえ、これで終わったわけではありません。油断はできません。
まだ第五節が終わったのみ。次もリベンジの時・関大戦です。
関大は春と同じではありません。リーグ最強の敵となっているはずです。
今度は攻撃は完全に「オーバーパワー」して、絶対に関大D#を切り裂く。
守備は今回と同じようにボールを狙っていくべし。
自分達の持てる全てを出し切ってリベンジへ!
 
Offence Deffence
OL 56 市川 千裕 4 DE 6 十亀 悠也 4
OL 77 真田 康史 4 DT 3 南 奎光 4
OL 66 北野 太一 3 DT 54 武知 現大 1
OL 70 山口 力也 3 DE 95 山本 拓也 3
OL 50 柴田 純平 2 LB 8 佐藤 修平 4
TE 99 荒木 悠太 4 LB 43 盛田 大智 4
WR 11 呉田 達哉 4 LB 5 菊地 正諭 4
WR 25 宜本 潤平 2 CB 13 荻須 創太 4
FB 94 佐紺 裕貴 4 FS 35 柘植 元希 3
TB 27 高野橋 慶大 4 SS 21 海島 裕児 4
QB 15 谷口 翔真 3 CB 20 矢部 伯門 4
K 32 佐伯 眞太郎 1 P 15 谷口 翔真 3
まだ終わったわけではない。我々はまだ道の途中であることを忘れてはいけない。
次こそ本当のリベンジ。
忘れもしない昨年の第四節、立命の目の前に叩きつけられた「敗北」という現実。
関大を倒さないことには今回の勝利は無に帰してしまう。
春の結果は全く関係ない。関大は最強の敵。
全力でぶつかって絶対に関大を倒す!
11月14日(日) 関西大学戦、勝つのは我ら立命だ!!
 
秋・第1回 「生みの苦しみ」
 
秋・第2回 「道への光」
 
秋・第3回 「繰り返し」
 
秋・第4回 「足りない威嚇」
 
秋・第5回 「道の途中」
 
 

i-modeからの試合速報です

関学戦メンバー表です
 
立命館大学パンサーズ
立命館宇治高校パンサーズ立命館守山高校パンサーズ立命館慶祥高校パンサーズ立命館高校パンサーズ
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