第1回 | 苦しいスタート | PANTHERS 2005 |
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DATE | Sep 4th(Sun) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
PLACE | NISHIKYOGOKU Track and Field STADIUM | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
SCORE |
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得点経過 |
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STATS |
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観戦記 | 待ちに待った2005年シーズンの開幕。 今年の最初の舞台は西京極。 試合開始前のイヤな雨が、この日の試合の展開を表していた。 -ディフェンスの不安- 同志社がコイントスに勝ち、リターンを選択。 同志社のファーストプレーはQBカウンター。 するとこれが一気に抜けてビッグゲイン。立命陣内への侵入を許す。 その後もズルズルといかれ、FGトライ。 同志社#6の蹴ったボールを、#13三宅がブロック! さらに#9塚田がリターンしてターンオーバー! いきなりのピンチをスペシャルチームが救ってくれた。 -立命のファーストシリーズ- ターンオーバーから得た攻撃は自陣20ydsから。 まずはQB#12池野が#88大滝へ25ydsのパスをヒットさせると、 #28國枝が10ydsのラン、敵陣へ侵入したところで珍しい一発が決まる。 #12池野が放ったロングパスは、エンドゾーンの#11前田(直)の腕の中へ! 最近の立命では珍しい45ydsのロングボムが決まって先制! しかしTFPは外してしまい6-0となる。 同志社のオフェンスは#1永冨を上手く生かす。 ドロー・カウンターを織り交ぜながら次のシリーズでもダウン更新をする。 ここはパントに抑えるが、嫌な予感はしていた。 続く立命のオフェンス。 TE#43岡前のブロックも良く、#22佃のランで18ydsゲインしたものの、 その後のプレーでWR#15末原がパスを弾き、同志社#18にインセプを被弾してしまう。 この後の同志社オフェンスはフォルススタートの罰退で始まり、 #13三宅の強烈なタックルと、この日初スターターのDE#96吉田(大)のロスタックルなど ディフェンス陣の好プレーですぐにパントへ。 -オフェンスがリズム良し- 気を取り直して3度目のオフェンスシリーズ。 まずはRB#21中西のオフタックルで7ydsのゲイン。 #5阿南、#15末原へのパスが続くと、#28國枝も15ydsのゲインで連続ダウン更新。 第2Qに入り#43岡前のキャリーで残り7ydsに迫ると、#88大滝へのパスはエンドゾーンを割れず。 しかし#22佃が右サイドへ走ってTDを挙げる。 同志社の攻撃で、再び#8村上の独走を許すが、これは大怪我には至らず。 しかし、後半への伏線が着々と張られていっていた。 -やはりいい!- 続く立命のシリーズは#28國枝へのスクリーンでダウン更新。 #22佃がオフタックルをついて9yds稼ぐと、 パスをキャッチした#11前田(直)が素晴らしいセカンドエフォートで29ydsのビッグゲイン。 結局エンドゾーンは割れなかったものの、#30澤和が39ydsのFGを決めて16-0とする。 -前半のオフェンスは合格点- 前半最後のシリーズは残り3分36秒から。 #11前田(直)へのパス、さらに#5阿南へ2回のパスを連続で通してダウン更新。 #28國枝がダイブで3yds稼ぐと、オプションピッチを受けた#21中西が8ydsのゲイン。 #88大滝へのパスで残り6ydsまで迫り、最後はやはり#11前田(直) 同志社DBと競り合いながら、エンドゾーン右奥でナイスキャッチ! 23-0とリードして前半を折り返す。 -後半は立命のオフェンスから- 同志社がキックオフ時に反則して蹴り直し。 そのリターンで#22佃が好リターン!自陣42ydsからの後半ファーストシリーズ。 まずはその#22佃のランから、#11前田(直)へのパスに同志社のフェイスマスクの反則が おまけで付いて一気に敵陣15ydsへ。 そこから#21中西のラン、さらに#12池野のキープでダウン更新。 1 down To 3で#22佃のランは押し込めず。 2度目のトライは#22佃が弾むようにエンドゾーンへ駆け込みTD。 後半最初のシリーズをTDで締めくくり、この日の#12池野はここでお役御免となる。 -ここできた- ディフェンスも2列目、3列目のメンバーが入れ替え。 しかし、途端に同志社オフェンスが進み始める。 #4へのパスを通され、さらに#21へのパスも通されると、 #8村上から#9へ48ydsのロングボムをお見舞いされて初失点。 この時、ディフェンスは完全に浮き足立ってしまった。 オフェンスは#12池野に替わり#3渋井が2番手で登場。 #89森脇への10ydsのパスや#46山城の20ydsのランもあり、着実にオフェンスを進めていく。 しかし、エンドゾーンは割れず。K#30澤和のFGも外れて追加点ならず。 立命ディフェンスは直前のシリーズまで出ていた#32河合も下げ、DBは総入れ替えに。 すると、やはり同志社オフェンスが止まらない。 #8村上のキープが連続で出たと思ったら、ついに#1永冨の独走を許してしまう。 54yds一気のTD。これで同志社相手に2本献上。 しかし、これだけでは終わらなかった。 -ノーガードの殴り合いか- 負けじと立命オフェンス。 #3渋井から#15末原へ20ydsのパスが通ると、#11前田(直)が今度は 素晴らしいランアフターキャッチで一気にエンドゾーンへ! TFPは#3渋井がスクランブルで左サイドへ駆け込んで2Point成功! 38-14と突き放す。 ところが同志社に自陣30ydsまでリターンを許すと、 #22へのオプションピッチ、#4へのパスに続いて再び#1永冨。 左サイドへのオプションピッチから、オープンを独走。 今度は64ydsのTDラン。 続く立命オフェンスがパントに終わると、同志社オフェンスはさらにヒートアップ。 残り6分、自陣28ydsの4th down 1。 最初はパント体型だった同志社だが、タイムアウトを要求。 ギャンブルへと切り替えてきた。そこで出したプレーは、 前と同じ左サイドへのオプション。 #1永冨、3本目は72ydsの独走で3シリーズ連続のTD。 同志社の2Pointは失敗するものの、同志社には勢いがあった。 逆に立命ディフェンス陣は完全に崩壊。一人のRBに蹂躙されてしまう結果となった。 -これで決めた- 同志社が狙ったオンサイドは失敗。これを立命はしっかりと得点に繋げる。 まずは#28國枝のラン、さらに1回生#81岸本へのパスが通る。 さらに#28國枝が2回連続のキャリー、そして#89森脇へのパスで残り8ydsとすると、 最後は#3渋井のキープで45-27。残り3分。 返しの同志社のオフェンスに対し、立命はスターターのDB陣を投入。 その効果プラス、#1永冨がこのシリーズに出てなかったこともあり、 同志社のオフェンスを3アンドアウトにした立命。 これで試合は決した。 残り2分11秒、QB#16木下(雅)が登場。 #46山城のラン、#88大滝、#89森脇へのパスを繋いで残り7秒、1 down To 3の状況。 ここでのTDは絶対条件と思ったが、#16木下(雅)がスクランブル。 サイドラインへ逃げるものの、そこでゲームオーバーとなり後味のスッキリしない試合となった。 勝ったとはいえ、開幕戦でこれだけの失点をしたのは筆者の記憶の中では初めて。 負けたような空気に包まれた立命スタンドに一礼をした選手達は、 厳しい言葉が待っているハドルへと集まっていった。 4連覇へ向けて、課題は山積みだ。 |
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試合を 振り返って |
久々です。こんなに怒りが込み上げてきた試合は。 前半無失点だったとはいえ、スタッツを付けていて「やられてるなぁ」というのは分かってました。 で、後半アレですからね。 こんなに点を取られた開幕戦は初めてだし、こんなに最悪な開幕戦も初めてでした。 当然のことですが、今回は酷評モードです。 でも、まずは誉めるところから。 まずはこの日のMVP、WR#11前田(直)!ちょっと凄すぎです。 最初の一発TDでノリましたね。圧巻だったのは第3QのTD。 パス自体の距離は短かったんですが、ランアフターキャッチが秀逸! この日はセカンドエフォートも素晴らしかったですし、スピード+αの武器ができました。 今シーズン中にエースになる可能性をあると思います。 レシーバー陣で良かったのはTE#5阿南。この日飛んできたパスは全部キャッチしてますね。 #88大滝も最初のパスキャッチは見事でしたし、その後も要所でしっかり取れていました。 #15末原は第1Qのインセプの原因になったのがマイナスでしたが、 それ以降は挽回する働きを見せていました。 ただ、やはりああいうレシーバーのミスから生じるインセプは絶対やってはいけないこと。 「もしビッグゲームでミスしたら」という状況を常に想定してプレーしないと。 後半出場の#89森脇は春から見てたので当然の活躍といった感じでしょうか。 一回生WR#81岸本は公式戦初キャッチおめでとう! 次はOL。流石にこの日は安定してましたね。 ブロック良し、パスプロ良しだったと思います。 ただ、今回は同志社のディフェンス相手。今後は相手ももっとレベルアップしてきますから、 立命OLもそれに合わせてレベルアップできるはずです。 名実共に「人間山脈」のユニットを完成させて欲しいです。 QB#12池野はOLに支えられて、落ち着いたプレーができていましたね。 21回試投で15回成功121yds、2TDは上々の内容。 1INTがありましたが、あれは#12池野の責任ではないですからね。 RB陣ですが、この日は全員セカンドエフォートが素晴らしかったですね。 #22佃は2TDと貫禄の活躍ですが、一番の収穫は#28國枝でしたね。 サイズもあるので相手に突っ込んでもいけますし、他のRBとは違うタイプですから、 これからどんどん出番はあると思います。 #43岡前は初のキャリーだったんじゃないでしょうか。 第1Q、#22佃のランプレーでもいいブロックかましてましたし、 OLから転向してきて正解だったと思います。 後半の注目は#46山城。春から観戦仲間内でも好評価で、 出てくればこれくらいの活躍はしてくれるだろうと思っていました。 これからも楽しみな選手ですね。 オフェンスは全体的に合格点でしょう。 完全にオフェンスがゲームを作ってました。立命ではちょっと珍しいと思います。 ただ、忘れてはいけないのは、この日の相手は同志社だったということ。 これから戦う相手はそう簡単にはいきません。 オフェンスももっとレベルアップできるはずです。期待してます。 そして… 近年の試合の中でも最低と言っても過言ではないディフェンス。 ディフェンスチームにとっては散々言われてきたし、分かってるとは思いますが、 これも一ファンの意見として書かせて貰います。 同志社#1永冨が素晴らしい選手だし、AJ級ってのも分かってました。 でもねぇ、1試合で同じ選手が3本も独走TDするのなんて初めて見ましたよ。 堪忍袋の緒が切れたのは3本目の独走TD。 4th down 1で同志社はパント隊形。しかしそこでタイムアウト。 ギャンブルに変更してきたら、出すプレーは一つしかないでしょ。 それが何で独走TDという結果になるのかが全く分からない。 あの時、もし自分の前に卓袱台があったらひっくり返したいくらいでしたよ。 1対1で勝つのは難しい。ならその状況にしないことを大前提に考えるべき。 それが3回も出来なかったんだから、最低の烙印を押されても仕方ないでしょう。 ディフェンスは全体的に気合いが足らなさ過ぎ。 同志社のファーストプレーで独走された時からパニクってたみたいだし、 その時点で「今日のDはヤバいな」と思いましたよ。 前半、フルメンバーで出ていたにも関わらず、ランだけで17回123ydsの喪失。 #1永冨のランを警戒しすぎてQBの独走を許すという、最悪の展開。 そうなると後半もオプションでQBとRB両方の警戒が必要になる。 結果として#1永冨の独走を許す。全てやられるべくしてやられてます。 何よりも気になったのはタックルの甘さ。 タックルミスからロングゲインなんて何度見たことか。 個人個人ではスーパーなプレーをした選手もいましたが、 #13三宅、#32河合、#9塚田はそれくらい出来て当然のレベルの選手。 唯一、この試合で初スターターを務めたDE#96吉田のロスタックルは評価できますけどね。 ディフェンスチームは「One Shot One Crush」が全く出来てなかったです。 この日に関しては、ディフェンスのメンバーが少し入れ替わった後半だけの失点でしたが、 メンバーが1本目だったか2本目だったかというのは関係ありません。 実際、ずっと試合に出ていた選手だっているわけですし、出ている限りは「立命ディフェンス」の選手。 責任はディフェンス全体の責任です。 この日に関してはコーチングにも疑問を感じます。 #1永冨対策は万全だったのか? 4th down ギャンブル前のタイムアウト時には明確な指示を出したのか? 独走TDを防ぐ方法はメンバーを一本目に戻すしかなかったのか? などなど、ちょっとお粗末だったと言わざるを得ません。 ただ、「やられた」という悔しい思いを背負った選手もいるでしょう。 それなら「もっと上手くなる。相手を完全に圧倒する」くらいのレベルまで這い上がって来てください。 あと、個人的な意見ですが、どうも去年辺りからディフェンス陣に元気がない気がします。 特に気になるのはDLがおとなしくなったこと。 「相手OLを圧倒できるパワーを持ったDLが突破口を開きオフェンスを粉砕」 それが立命のディフェンスのスタイル、いわゆる「アニマルリッツ」と呼ばれた所以だと思います。 しかし、去年・今年とそれが出来ていない。 ディフェンススタイルを変えたのかもしれませんが、それでは不安が残ります。 2列目・3列目も元気のない状況ですから、まずはDLから崩していかないと。 今のメンバーならそれができると思いますし、2列目・3列目ももっと暴れられるはず。 立命ディフェンスは「リアクション」で動くものじゃない。 「One Shot One Crush」を徹底して、ディフェンスの完全復帰はマストです。 スペシャルチームですが、立ち上がりのFGをブロックできたのは大きかったですね。 ブロックした#13三宅、リターンした#9塚田、共にナイスプレーでした。 K#30澤和ですが、ちょっと精度が今一つ... 最初のTFPを外し、FGを外し。2回の失敗はちょっと頂けません。 第4Q最初のTDのTFPが2Pointだったのは、2回外した罰やと思って 重く受け止めて欲しいですね。 キックカバーチームは、なんか春からの課題が相変わらずといった感じ。 カバーチームに不安は残ったままです。 リターンチームですが、#26松森が頑張っていた印象が強いですね。 今後はビッグリターンを期待します。 4連覇を目指したチームのスタートが、この散々な内容。 解消すべき課題は山以上に高く積みあがってます。 今年のチームは元気がないと、春から感じていましたが、これくらいで萎んでたら先は思いやられます。 一回爆発するくらいのパワーを見せ付けて、そこから一気に波に乗って欲しいくらいです。 僕達ファンは「楽しくフットボールをする・強いパンサーズ」を求めています。 もう一度、「楽しいフットボールとは何なのか」というのを考えて欲しいです。 そして「One Shot One Crush」一戦一戦を大事に、相手を圧倒していって欲しいです。 |
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STARTING MEMBER |
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NEXT GAME | 課題は山ほどある。しかしそれを一つずつ解消しなければ道は見えない。 その成果を見せるのは第2節・近大戦。 開幕戦で敗れはしたものの、前半はKGガンを苦しめたディフェンスは要警戒。 9月18日(日)近畿大学Devils戦 Kick offは11:00! |
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REVIEW | 第1回 「苦しいスタート」 |
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i-modeからの試合速報です |
同志社戦メンバー表です |
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公式記録はこちらで確認して下さい。 |
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