第9回 遠い道のり
DATE 5/29(Sat)
PLACE BKC QUINCE STADIUM
SCORE
  1Q 2Q 3Q 4Q
PANTHERS 6 0 3 0 9
IMPULSE 7 10 10 17 44
 
1Q 5:50 #8高田Pass→#5本多 25yds K#15小笠原Kick
  10:56 #15谷口Pass→#11呉田  
2Q 4:52 #20石野Run 5yds K#15小笠原Kick
  12:00 K#15小笠原Field Goal 35yds  
3Q 4:15 #20石野Run 50yds K#16佐伯Kick
  5:54 K#32佐伯Field Goal 47yds  
4Q 0:54 K#16佐伯Field Goal 24yds  
  4:13 K#16佐伯Field Goal 20yds  
  5:08 #25仲山Fumble Return 15yds K#16佐伯Kick
  6:50 #1小林Run 20yds K#16佐伯Kick
STATS
  PANTHERS IMPULSE
Touch Down 1 5
1st Down(ラン-パス-反則) 12 17
P-A-T 1point 0/1 5/5
2point 0/0 0/0
総獲得yds 273 322
攻撃回数 58 54
平均yds 4.72 5.96
パス 獲得yds 198 125
成功/回数 19/38 14/28
成功率 50.0% 50.0%
被インターセプト 2 1
ラン 獲得yds 75 197
回数 20 26
平均yds 3.25 7.57
FG 成功/回数 1/1 3/4
反則 回数 4 2
喪失yds 30 15
ファンブル 2-2 0-0
3rd Down Comversions 2/10 3/10
4th Down Comversions 1/3 1/1
記録は筆者によるものです。
公式記録とは異なりますのでご了承下さい。
※一部パンサーズ公式HPのスタッツを参考に修正しました。
 
  春の集大成は社会人トップクラスのパナソニック電工戦。
最強の相手にどこまでやれるのか、現時点でのパンサーズの実力が試された。
 
-いきなり-
コイントスは立命が勝利し後半をチョイス。
立命のキックオフをパナソニック電工のRET#5が抜けて自陣40ydsまでリターン。
電工QB#8高田。まずはWR#81塚崎へのパス、RB#20石野のランでダウン更新をすると、
立命はラフィングザパサーの反則を犯してダウン更新を献上。
ファーストシリーズで立命陣侵入を許してしまうが、3 and 6でCB#13荻須がインターセプト!
いきなりのビッグプレーで攻撃奪う。
自陣18ydsから立命のファーストシリーズでスターターQBは三回生#15谷口。
TE#99荒木(悠)へのパスは失敗、続くTB#27高野橋のランプレーでは
電工D#のハードヒットを受けてファンブルロストと洗礼を浴びてしまう。
再び立命のディフェンスとなると、#8高田から#5本多へのパスを決められて先制を許してしまう。
 
-やり返す-
オフェンスのミスから失点してしまった立命。返しのキックオフリターンは自陣24ydsまで。
1 and 10はアサインメントミスかQB#15谷口がキープして1yrdのゲイン。
2 and 9ではWR#11呉田へ17ydsのパスをヒットして最初のダウン更新をすると、
そこからじわじわとドライブを展開する。
二回生WR#25宜本へ19ydsのパスを決めると、TB#39川端、#15谷口のキープとランを続け、
敵陣34ydsの4 and 4では#15谷口がスクランブルして24ydsを一気に稼いでギャンブル成功!
これでゴール前に迫ると#39川端へのパスは2ydsのゲイン。
そして最後は右サイドの#11呉田へパスをヒットさせてTD!
しかし、TFPのキックは電工にブロックされてしまい、6-7と同点にはできず。
 
-じわじわと-
直後のキックオフリターンも立命カバーチームが電工のリターンチームにブロックされ
エンドゾーン内から大きくリターンを許してしまう。
電工の自陣37ydsから#8高田QBスクランブルで16ydsゲインを許すと、
#20石野のランにも10ydsゲインされて連続でダウン更新。
第2Qに入って風上になったこともあり、電工K#15小笠原が50ydsのFGにトライするが失敗。
立命は自陣34ydsからの攻撃となるが、ここで電工#29石原にインターセプト被弾。
再び攻撃権を電工に渡してしまう。
電工はここから#3永冨へのスイングパス、#20石野のランでレッドゾーンに侵入。
#5本多の落球などもあったが、#1小林のランは立命D#のタックルミスもあり4ydsのゲイン。
#8高田のスクランブルで5ydsをゲインされると、4 and 1も#3永冨に押し込まれ再度フレッシュ。
すると最後は#20石野に中央を軽々と抜けられてTD。
すぐさま6-14と突き放されてしまう。
直後のキックオフは二人のリターナーがお見合いするという凡ミスもあり、自陣15ydsから。
ここは#39川端のラン、#15谷口のキープ、そして#25宜本の19ydsパスレシーブなどで
ハーフライン付近まで進出するも結局はパント。
前半最後のシリーズもファーストプレーで#16頓花への32ydsパスがヒットするも、
敵陣侵入したところでQBサックを被弾するなどして4th ダウンへ。
#15谷口がパンターの位置から#22西川へパスを投じるも不成功。ギャンブル失敗となる。
これでハーフラインから電工の攻撃。
電工は#5本多への15ydsパスを皮切りに#20石野へのスイングパスなどで11ydsゲイン。
前半残り4秒でK#15小笠原に35ydsのFGを決められ6-17で前半終了となった。
 
-出足-
後半は電工のキックオフ、立命のリターンから。
立命RET#34井上のリターンで自陣34ydsから後半ファーストシリーズ。
後半もQB#15谷口でスタート。まずは左のロールからパスを投じるも失敗。
TB#27高野橋のドローで9ydsゲインすると、TB#39川端が続いてダウン更新。
#15谷口のキープで7ydsゲインすると、FB#85居林へのパスがヒットして18ydsのゲイン!
#27高野橋の3ydsラン、WR#25宜本へのパスで進むも敵陣30ydsでFGトライへ。
距離は47yds、一回生K#32佐伯がこれを...決めた!
一回生の春にして47ydsを決めたのは立命ではおそらく初めて。
後半ファーストシリーズをFGドライブにして9-17。
電工は自陣35ydsから後半ファーストシリーズ。
1 and 10は立命DLのパスラッシュが激しくパス失敗。
2 and 10で#20石野のランで9ydsを奪われると、立命のオフサイドでダウン更新献上。
パス失敗後、ハーフラインからの2 and 10で#20石野がLOSをバウンスアウトすると、
一気に加速して50ydsを独走。ビッグプレーでTDを奪われてしまい9-24と突き放される。
 
-苦しい展開-
直後の立命のキックオフリターンは今年から加入した立命OB電工#22今西のタックルにあい
ほとんどリターンさせてもらえず。
このシリーズは#27高野橋のラン1yrdだけのゲインであとはパス失敗。
あっさりとスリーアンドアウトに追い込まれてしまう。
電工は自陣40ydsからの攻撃。ここからQBは#14河野が登場。
RB#3永冨のラン、#7長谷川への11ydsパスでダウン更新をすると、
#20石野の7ydsラン、RB#1小林へのスクリーンパスなどで二度目のダウン更新。
さらには#14河野のスクランブルでレッドゾーン侵入と小気味よくドライブを展開される。
ゴール前15ydsからパスを受けた#7長谷川を立命D#陣が食い止めてエンドゾーンは死守するが、
電工K#16佐伯(立命K#30佐伯の兄)に24ydsのFGを決められて9-27。
このドライブで6分近くを消費される。
 
-衝撃-
第4Qに入り、立命はQB#9松田を投入。
しかし、ここも電工D#陣のプレッシャーが強く、TE#99荒木(悠)へ5ydsのパスを決めただけ。
スリーアンドアウトとなりパントへ。
このパントは電工RET#25仲山に大きくリターンされ立命陣29ydsからというピンチ。
電工は三人目に新人QB#2大原を投入してくる。
#3永冨のランでダウン更新、#20石野のランで2ydsのゲイン、
WR#87へ6ydsのパスを決めるもゴール前3ydsで4th ダウン。再びK#16佐伯が20ydsのFGを決める。
電工QB#2大原は神戸大時代を思わせるクォーターバッキングでFGドライブに結びつける。
なんとか追い上げたい立命だが、悪い流れを引きずったまま。
直後のキックオフリターンではホールディングの反則を犯して自陣9ydsからのオフェンス。
WR#1田中(翔)へのパスで5ydsゲインするが、2 and 5でホールディングの反則。
罰退した2 and 11ではパスを受けた#25宜本が電工CB#12山田のハードヒットを受けて
ボールをファンブル。それを#25仲山がキャッチしてそのままエンドゾーンへ。
ファンブルリカバーTDを献上してしまい、9-37。
電工ディフェンスの強力さを思い知らされる。
 
-ダメ押し-
次のシリーズは自陣24ydsからのオフェンス。
#9松田がQBサック被弾で8ydsロス、パス投げ捨て、#16頓花へのパスヒットも5yds止まり。
自陣20ydsでギャンブルを選択するが、これもダウン更新には至らず。
電工に敵陣20ydsでの攻撃権を渡してしまうと、#1小林のランで一発TD。
9-44とダメ押しのTDを挙げられてしまう。
立命はこのあと2回のシリーズで敵陣へ侵入するものの、
ともにギャンブル失敗、インターセプト被弾と得点することはできず。
 
春の集大成として挑んだ試合は、相手の実力と日本一までの距離を思い知らされる結果となった。
 
 
 

 
  9-44。
これが現在のパンサーズの実力でしょう。
社会人トップを相手にすると、レベルの差を痛感します。
 
オフェンスは今回は出せる全てのコールを出していたと思います。
しかし、キーとなるランプレーが出せないという状況に陥りました。
今年のOLは二回生が多く、経験も浅いユニット。
百戦錬磨の電工DLを相手にするのは本当に大変でした。
苦しい場面でホールディングをしてしまう若さも出ました。
試合終盤には頼みの綱だったC#56市川のスナップまで安定感に欠きました。
ショットガンにおいて、スナップは重要です。
スナップが低ければそれを拾い上げるためにコンマ数秒のロスが出ます。
それが大きなタイミングのズレを生み出してしまいます。
Cに#56市川が就任して以来、スナップについて注文を付けたことはなかったのですが、
今回の試合をきっかけにスナップの精度が悪くならないことを思って試合でも檄を飛ばしました。
C#56市川ならこれまでと同じようないいスナップができると思ってのことです。
 
ディフェンスは個々の対決で負けすぎでした。
相手は社会人トップの技術を持っていますが、フィジカルで負けていましたね。
ヒット、タックル、カバー全てで実力差を思い知らされたということでしょう。
全てのポジションを強化しないといけないのは分かっていますが、特にDB陣の強化は必須。
立命OB#5本多や#7長谷川をはじめ電工のWR陣にやられました。
 
トップチームの春の総括に入ります。
正直言うと、トップレベルの厳しい試合は電工戦と日大戦の二試合くらい。
この春に感じたことはフィジカル強化の必要性。
早稲田戦でもOLユニットはフィジカルの差を痛感させられたと思います。
特に二回生OLは電工や日大フロントの強さを目の当たりにしたと思います。
秋までに少しでも電工に近づけられれば...学生一のOLユニットが出来上がると思います。
OLに限らず、全体的にフィジカル強化の必要性を感じたと思います。
WR陣では#25宜本は小柄ですが当たりへの強さも欲しいところ。
#16頓花はまだ一回生ということもあって、フィジカル強化は必須になってきますね。
TB陣はエース#27高野橋は健在ですが、三回生TBは故障がちなのが気になるところ。
一回生トリオはどこで出しても通用する自信はあるのですが、
戦えるフィジカルを夏の間に作り上げないといけません。
QBは#9松田が長浜で負傷退場し、#15谷口がスターター出場した回数が増えましたが、
これで#15谷口が急成長したことは嬉しい誤算だったかもしれません。
ただ、#15谷口にしてもサイドスロー気味のパスフォームは修正して欲しいところ。
秋は#9松田か#15谷口か。どちらがスターターになっているか楽しみです。
 
ディフェンスについては新チームのこの段階でまずまずの完成度でしょう。
ただ、強力なOLを擁するチームにはやられる場面が多かったですね。
そして今年も相変わらずウィークポイントはDB陣で特に両CBが簡単に抜かれるのが気になります。
四回生の#13荻須・#20矢部と三回生#23田中(彰)、それに一回生がスターター争いに加わりますが、
相当レベルアップしないと関学・関大の強力WR陣には確実に狙われます。
オフェンスでも書きましたがフィジカルの強さも必要です。
特に電工戦では1対1で当たり負けしているシーンが目立ちました。
ディフェンスも「オーバーパワー」が必要。
立命はディフェンスからゲームを作るチームという意識を持って欲しいです。
 
キッキングはこの日の電工戦の内容が全て。
関大戦でも危ないところがありましたが、カバーチームが取られすぎです。
これではどれだけK/P#1田中(翔)が飛ばしてもリターンを許してしまいます。
スコアリングキックとしてはK#17松山が安定感に加えて飛距離も伸びてきたのが収穫。
それに一回生K#30佐伯の飛距離は魅力。この春一番の収穫と言ってもいいでしょう。
まだ安定感に欠きますが、50ydsまでならトライできるという恐怖感を相手に植え付けられます。
 
あと、この春の特徴としては新戦力の台頭が目立ちましたね。
これは次のJV・大阪産業大学戦でJVについての総括をしますが、
トップチームでの一回生・二回生の活躍が目立ちました。
例年ニ、三人は一回生から出場する選手がいますが、これほど多かった年は稀ですね。
早いうちからトップチームでの経験を積んでいるのはいいことです。
 
現時点での実力は十分身に染みて分かったと思います。
自分達の弱さを認めることが、次に進む第一歩です。
そこから秋までにどれだけ成長できるか、自分とチーム内での戦いが始まります。
そこに限界はありません。日本一に輝くまでは常に鍛錬・挑戦あるのみです。
 
 
 
Offence   Deffence
TE 99 荒木 悠太 4 DE 6 十亀 悠也 4
LT 77 真田 康史 4 DT 3 南 奎光 4
LG 79 前田 剛史 2 DT 38 藤井 快昌 2
C 56 市川 千裕 4 DE 95 山本 拓也 3
RG 68 服部 真明 2 LB 8 佐藤 修平 4
RT 50 柴田 純平 2 LB 43 盛田 大智 4
WR 11 呉田 達哉 4 LB 10 名倉 秀亮 3
WR 1 田中 翔 4 CB 13 荻須 創太 4
WR 25 宜本 潤平 2 FS 35 柘植 元希 3
TB 27 高野橋 慶大 4 SS 21 海島 裕児 4
QB 15 谷口 翔真 3 CB 20 矢部 伯門 4
K 1 田中 翔 4 P 1 田中 翔 4
  春・第1回 「好スタート」
 
春・第2回 「期待と課題と」
 
春・第3回 「運と実力」
 
春・第4回 「大きな差」
 
春・第5回 「今の実力」
 
春・第6回 「試行錯誤」
 
春・第7回 「不安を残し」
 
春・第8回 「厳しい目」
 
春・第9回 「遠い道のり」
 
春・第10回 「可能性」
 

 
i-modeからの試合速報です

パナソニック電工戦メンバー表です
     
 
 
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