第10回 力の差
DATE 12/19(Sun)
PLACE 甲子園球場
SCORE
  1Q 2Q 3Q 4Q
PANTHERS 13 14 13 8 48
BIG BEARS 7 0 0 14 21
 
1Q 0:55 #13荻須Intersept Return 31yds  
  8:39 #10末吉Run 5yds TFP#85原Kick
  13:43 #30北川Run 1yrd TFP#32佐伯Kick
2Q 3:36 #27高野橋Run 1yrd TFP#32佐伯Kick
  11:53 #27高野橋Run 9yds TFP#32佐伯Kick
3Q 4:25 #32佐伯Field Goal 38yds  
  4:57 #15谷口Pass→#39川端 29yds TFP#32佐伯Kick
  11:58 #32佐伯Field Goal 22yds  
4Q 4:50 #15谷口Run 5yds TFP#25宜本Run
  7:07 #10末吉Run 13yds TFP#85原Kick
  : #5芳賀Pass→#7清水 38yds TFP#85原Kick
 
個人表彰
チャックミルズ杯 QB 15 谷口翔真
甲子園ボウルMVP TB 27 高野橋慶大
NFL特別賞 CB 13 荻須創太
敢闘選手賞 RB 10 末吉智一
 
STATS
  PANTHERS BIG BEARS
Touch Down 6 3
1st Down(ラン-パス-反則) 20(15-5-0) 12(8-3-1)
P-A-T 1point 4/5 3/3
2point 1/1 0/0
総獲得yds 392 183
攻撃回数 65 55
平均yds 6.03 3.32
パス 獲得yds 107 84
成功/回数 9/14 8/22
成功率 64.2% 36.3%
被インターセプト 1 2
ラン 獲得yds 285 99
回数 51 33
平均yds 5.58 3.00
FG 成功/回数 2/2 0/0
ファンブル 1-1 1-1
Ball Possesion 34:05 25:55
 
 
   
甲子園ボウル出場は二年ぶりだが、改修工事のために08年は長居スタジアムだった。
聖地・甲子園へは五年ぶりの登場となる立命。
フィールドがホームからセンター方向と縦に取られることになった今年からは
新しい甲子園ボウルのイメージを受ける。
相手は02年以来の出場となる早稲田。1000ydsラッシャー・#10末吉をいかに止めるかが鍵となった。
 
-強烈な一撃-
コイントスは立命が勝ち後半をチョイス。
立命のキックオフ、早稲田RET#33坂梨のリターンで自陣27ydsからのファーストシリーズ。
立命D#はいきなりやってくれた。
ファーストプレーはそのRB#10末吉のランをノーゲインに抑えると、迎えた2 and 10。
右サイドのWRへのパスをCB#13荻須がインターセプト!
そのままエンドゾーンへ走りこんでリターンTD!
開始早々、ディフェンスのビッグプレーでTDをもぎ取った立命。
TFPはブロックされてしまい6-0となるが、まずは勢いをつける。
 
-イージーなミス-
早稲田の二度目のシリーズはスリーアンドアウト。
しかし、このパントが良く、立命は自陣12ydsからのファーストシリーズ。
ここはTB#27高野橋のランを続けるもダウン更新には至らず。
P#15谷口のパントで早稲田自陣47ydsからのシリーズとなる。
このシリーズはRB#10末吉の二度のランをそれぞれ1yrdに止め、
3 and 8では立命LB#43盛田のQBサックが飛び出して3ydsのロス!
スリーアンドアウトに仕留めたのだが、直後のパントで立命RET#11呉田がファンブル。
これを早稲田の選手に抑えられてターンオーバー。
立命陣12ydsからというピンチを迎える。
早稲田は攻撃の核・#10末吉を徹底的にぶつけてくる。
#10末吉へのパスで4yds、続いて#10末吉のランで2ydsゲインされゴール前5ydsに迫られると、
最後も#10末吉のランを止めきれずエンドゾーンを割られる。
このTFPも決められて6-7と逆転される。
 
-焦らずに-
早稲田のキックオフはアウトバウンズになり、立命は自陣40ydsからの攻撃権を選択。
まずは#15谷口のQBキープ連発で12yds、19ydsとゲインして敵陣侵入。
TB#33東松へのスイングパスで9yds、#15谷口のキープでダウン更新すると、
#27高野橋のラン2yds、#15谷口のロールからのランで7yds、TB#39川端のランでダウン更新。
ゴール前6ydsからの1 To 6とすると、ここからもラン三連発。
#27高野橋、#15谷口のキープでじわじわと迫ると、最後はTB#30北川が押し込んで逆転TD。
ここのTFPはK#32佐伯が決めて13-7。焦らずにじっくりと自分達のプレーで逆転する。
 
-早くも-
直後の早稲田のキックオフリターンは立命#20矢部がタックルして大きくリターンさせず。
このシリーズはLB#43盛田のパスラッシュがありパスを不成功にすると、
#10末吉・QB#12広野のランを止めてスリーアンドアウトとなって第2Qへ。
このパントも逆方向にバウンドして早稲田選手が慌てて抑える。
立命は自陣48ydsからのシリーズ。
#39川端の33ydsランが飛び出して大きく前進すると、パス失敗を挟んでランプレー連発。
#27高野橋のラン二回でダウン更新。
#15谷口のキープ、#27高野橋の二回のランでエンドゾーンへ。
三本目のTDを挙げて20-7とする。この時点で既に体勢はほぼ決していた。
 
-堅守-
返しの早稲田のシリーズはDE#6十亀のQBサックが飛び出した後、
パス失敗に#12広野のQBスクランブルも止めてスリーアンドアウトへ。
返しの立命は#27高野橋の17ydsランでダウン更新をするものの、敵陣に侵入できずにパント。
しかしこれが早稲田陣3yrdでアウトバウンズとなる好パントとなる。
早稲田は必死のランプレーで#10末吉三連発。
25ydsのビッグゲインもあり、レッドゾーンを脱出するものの、
直後のプレーで早稲田RB#3大野がファンブルロスト。リカバーしたのは立命DT#3南(奎)!
これで敵陣35ydsからの攻撃権を得ると、ここからも怒涛のランプレー。
#15谷口のキープでダウン更新、#27高野橋のランがセカンドエフォートもよく7ydsのゲイン。
フォルススタートで5yds罰退の後、#27高野橋のランが11ydsのランを出すと、
最後も#27高野橋がエンドゾーンへ持ち込んで自身二本目のTD!
27-7とする。
この後の早稲田攻撃もしっかりと止めた立命D#。
最後はニーダウンして前半を終了する。
 
-手を緩めず-
後半は立命のリターンから。RET#11呉田がリターンして自陣39ydsから後半ファーストシリーズ。
#27高野橋の二回のランは1yrd止まりになるが、WR#11呉田への13ydsパスがヒットしてダウン更新。
さらにそこから#39川端のラン8yds、#15谷口のキープ15ydsでレッドゾーンへ。
しかしこの後はパス失敗などもありFGトライへ。
38ydsのFGを一回生K#32佐伯がキッチリと決めて30-7と後半ファーストドライブを得点に繋げる。
直後の早稲田のキックオフリターンは#33坂梨から#10末吉へボールが渡るも、
#35柘植がしっかりと反応してタックルしリターンを許さず。
早稲田自陣32ydsからのファーストプレーで立命CB#20矢部がインターセプト!
またしてもディフェンスがターンオーバーすると、直後の1 and 10で
#15谷口から#39川端へのTDパスがヒット!
#39川端もワンハンドキャッチというスーパープレーが飛び出して37-7。
後半も立命は手を緩めずに試合を進める。
 
-圧倒的-
直後の早稲田のオフェンスもQB#5芳賀に替わるも、立命ディフェンスが完全にオーバーパワー。
3ydsのロスタックルもありスリーアンドアウトへ。
立命は自陣33ydsからのオフェンス。
1 and 10でTB#27高野橋の32ydsのランが飛び出して敵陣侵入すると、
#39川端のランが21ydsのゲインでレッドゾーンへ。
そこから#39川端・#27高野橋とランを重ねるもエンドゾーンは割れず。
K#32佐伯が22ydsのFGを決めて40-7とする。
早稲田後半三回目のシリーズは#5芳賀のQBキープでダウン更新を許すものの、
#10末吉のランを立命DE#6十亀が3ydsのロスタックルにしとめたのに続いて
LB#43盛田のQBサックが飛び出してパントへ。完全に敵陣に釘付け状態にする。
このパントは#11呉田がリターンして自陣45ydsから。
第3Qも残り45秒となっていた。このシリーズからは一回生TB陣が登場。
まずTB#34井上へのピッチで6ydsゲインすると、TB#19東條が3ydsのゲイン。
3 and 1は頼れる三回生TB#30北川が6ydsのゲインでダウン更新すると、
#11呉田へのスイングパスで2yds、#34井上のランは早稲田の上がりが早くノーゲインとなるが、
WR#25宜本へこの日最初のパスが決まって18ydsのゲイン。
#19東條の3ydsラン、#25宜本への9ydsパスで再びダウン更新。
ゴール前8ydsから#19東條への右ピッチが4ydsのゲイン。
ここからは#15谷口のキープ二連発でエンドゾーンへ。
TFPは再度ブロックされるも、拾い上げた#25宜本がエンドゾーン右へ持ち込んで2ポイント成功。
48-7として、この時点では02年のスコアを越えるかと思われた。
 
-この辺りから-
直後の早稲田のキックオフリターンで立命陣までのリターンを許し、迎えた早稲田のシリーズ。
立命はこの時点で守備も何人かは主力を交替させていた。
DT#3南(奎)のもの凄いパスラッシュでパスを不成功に追い込んだり、
LB#10名倉が早稲田RB#10末吉を完全に止めるなどいいプレーもあったが、
じわじわと攻め込まれて最後は#10末吉の13ydsランでTDを奪われ48-13とされる。
立命はこの直後のシリーズからオフェンス陣を全員交替させる。
QB#9松田に期待したのだが、3 and 7でQBサックを被弾してスリーアンドアウトへ。
 
-一矢-
返しの早稲田のシリーズは自陣30ydsから。
このシリーズは#10末吉の19ydsのランを許すと、立命のパスインターフェアの反則もあり
立命陣内への侵入を許してしまう。
そしてここで起用されたQB#5芳賀からWR#7清水へロングパスをヒットされてTD献上。
完全に振り切られたTDで一矢を報いられた。
 
立命はこの後のシリーズもスリーアンドアウト。
早稲田最後のオフェンスシリーズも最後はパス失敗に仕留めてタイムアップとなった。
 
表彰式では主将LB#8佐藤をはじめ、OL#77真田、SS#21海島、FB#2高田の副将三人、
そして主務の麻生がトロフィーを受け取る。
個人表彰はチャック・ミルズ杯が#15谷口に贈られ、甲子園ボウルMVPはTB#27高野橋が受賞。
NFL特別賞は先制TDを挙げたCB#13荻須に贈られた。
 
 
 
 
   
早稲田とは八年ぶりの対戦となりましたが、今回はタイトル通り「力の差」が出た試合でした。
攻守に渡りライン戦で完全にオーバーパワーしていましたね。
早稲田守備が9人を前に寄せてるにも関わらずランプレーが出るという
圧倒的有利に立てることを分かった上での攻撃のランパス比でした。
ラン51:パス14というのは立命では極めて珍しい攻撃の展開。
完全に横綱相撲という感じでした。
この日は早稲田のファーストシリーズでCB#13荻須がインセプリターンTDを挙げたことで
勝負が決まったと言っても過言ではないですね。
あれで勢いに乗れましたし、逆転された後でも安心して見ていました。
 
この日はキッキングに課題が見えましたね。
#11呉田のパントのキャッチに関してはイージーなミスとしか言えません。
ただ、早稲田のパントに関してはカバーもしっかりされていましたし、
キャッチが難しいパントが多かったのは間違いありません。
あとはここ数試合TFPを必ずブロックされているのが気になります。
ブロック後に#25宜本がエンドゾーンに持ち込んで2ポイントにもなりましたが、あれは結果論。
この試合はTFPはもちろんのことFGもブロックされるのではないかと一番の不安要素でした。
TFPブロックに関してはキッキングチーム全員の責任ですが、
特に右エンドから入られていることが多いので、ブロックの猛練習を要するでしょう。
このままではライスボウルでは全てのスコアリングキックでブロックされることまで覚悟しています。
 
早稲田について。
RB#10末吉で関東を勝ち抜いてきたわけですが、
もっと他のプレーも用意してこないことにはRB#10末吉のランは生きてこないでしょう。
もちろんライン戦であれだけ立命DLにやられていては、どんなRBでも同じ結果だったと思いますが。
朝倉監督は「ライン戦では有利に立てると思っていた」とコメントしていますが、
自分達の力を信じ過ぎていたのでしょうか。
今回は圧倒的な力の差を見せ付けた結果になったと思います。
 
フィールドについて
二十一年ぶりにフィールドをホームベースからセンター方向へ取ったそうですが、
アルプススタンドのチームエリアからは見やすいと感じました。
前の外野レフトスタンドは20yds〜エンドゾーンの辺りでしたからね...
各所で言われている芝に関しては、前の中学生のタッチフットの試合から気になっていたんですが、
ボコボコな上に試合中に大きくめくれてしまうこともあり不安は的中しました。
芝のシートを置いてあるだけなので、大きな力がかかればめくれる・エグれるのは当然で、
この状態が来年以降も続くとなると、かなり問題かなと思います。
あと、一塁側アルプスの中央に中継カメラ用の櫓が立っていたのは邪魔でしたね。
スタンド最上段にカメラ席をつくれば良かったと思うのですが...
スカウティングの邪魔にもなったと思うので、来年は改善して欲しいものです。
 
観客について
今回は二年ぶりの甲子園ということもあり、多かったと思います。
学生先着500名チケット無料配布企画も引き続いて行われていましたし、
立命の110周年Tシャツが配布されていたこともあって、スタジアムはなかなかの熱気でした。
一塁側アルプスはかなり埋まっていたと思います。
これで「アメフト見るのは楽しい」と思って貰って、今後に繋げたいですね。
 
 
 
 
Offence   Deffence
OL 56 市川 千裕 4 DE 6 十亀 悠也 4
OL 77 真田 康史 4 DT 3 南 奎光 4
OL 66 北野 太一 3 DT 54 武知 現大 1
OL 70 山口 力也 3 DE 95 山本 拓也 3
OL 50 柴田 純平 2 LB 52 猪野 祥太 3
TE 99 荒木 悠太 4 LB 43 盛田 大智 4
WR 11 呉田 達哉 4 LB 5 菊地 正諭 4
WR 25 宜本 潤平 2 CB 13 荻須 創太 4
FB 94 佐紺 裕貴 4 FS 35 柘植 元希 3
TB 27 高野橋 慶大 4 SS 21 海島 裕児 4
QB 15 谷口 翔真 3 CB 20 矢部 伯門 4
K 32 佐伯 眞太郎 1 P 15 谷口 翔真 3
   
まずは学生の頂点に立った。しかし、これで終わりではない。
次は今シーズン最大の「BIG CHALLENGE」
社会人王者・オービックシーガルズとのライスボウル!
2011年1月3日(祝) 14:00、最終決戦Kick off!
相手が格上なのは承知の上。立命OBも多いシーガルズを相手に「下克上」を狙う!
2002年以来の対戦となるこの試合、再び栄冠を手にするのは我々だ。
 
  秋・第1回 「生みの苦しみ」
 
秋・第2回 「道への光」
 
秋・第3回 「繰り返し」
 
秋・第4回 「足りない威嚇」
 
秋・第5回 「道の途中」
 
秋・第6回 「諦めない」
 
秋・第7回 「与えられた機会」
 
秋・第8回 「正々堂々」
 
秋・第9回 「切り開いた道」
 
秋・第10回 「力の差」
 
 
i-modeからの試合速報です

甲子園ボウル 早稲田戦メンバー表です
     
 
 
立命館大学パンサーズ
立命館宇治高校パンサーズ立命館守山高校パンサーズ立命館慶祥高校パンサーズ立命館高校パンサーズ
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