第1回 | 開幕 | PANTHERS 2007 |
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DATE | Sep 1st(Sat) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
PLACE | EXPO FLASH FIELD | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
SCORE |
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得点経過 |
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STATS |
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観戦記 | 関西の頂点に返り咲くために。 「挑戦者」としてのパンサーズの秋が始まった。 相手は曲者・近畿大学。 緒戦をしっかりと飾ることがパンサーズの至上命題だった。 -速攻- コイントスで立命は後半をチョイス。 近大がリターンし、近大陣15ydsからの攻撃だったが、 2nd and 9で近大QB#原田が放ったロングパスを 立命CB#13石貞がインターセプト!いきなりのビッグプレーで 自陣49ydsからの攻撃とし、そのファーストプレー。 QB#9木下(雅)からディープへ走りこんだWR#1本多への51ydsTDパスがヒット! 試合開始53秒。まさに速攻でパンサーズがこの秋最初のTDを挙げる。 しかしTFPはスナップがそれて、H#7小城からTE#89吉田へのパスになり不成功。 6-0とする。 -鉄壁の守備- 直後のキックオフリターンが好ゲインとなり、最後は#30澤和が止めるものの、 近大は自陣42ydsからの2回目のシリーズとなる。 しかし、スナップミスなどもあり、あっさりと3アンドアウト。 立命の2回目のシリーズは自陣21ydsから。 両TEの体型から一回生TB#25高野橋が20ydsのゲイン。 さらにTB#29西田が8ydsのラン。WR#7小城へ10ydsのパスが決まってダウン更新。 続いてWR#11前田(直)のリバースが好ゲインになるものの、反則で罰退。 1st and 13になってのQB#9木下(雅)のパスは...近大DBにストライク。 インターセプトされて近大のオフェンスへ。 この3rd and 6でDE#56岡本が左サイドからもの凄いスピードで襲い掛かり 近大QB#18原田をサック! スタンドから「おぉー!」という声が出るほどの強烈なサックが飛び出し、 またも3アンドアウトに仕留める。 RET#7小城のリターンで敵陣40ydsからのオフェンス。 TE#85森(正)へのパスや#29西田のランでゲインするものの、 この後2プレー連続でパスを失敗しパントへ。 まだQB#9木下の調子が上がってきていないように見えた。 近大は自陣17ydsからのオフェンス。 2プレー続けてQB#18原田のランで4ydsずつ稼ぎ、3rd and 2とするが、 ここでLB#54名和が強烈なロスタックルを見せ、ダウン更新させず。 近大の前半のオフェンスシリーズを 全て3アンドアウトに仕留めるという鉄壁の守備を見せる。 -衝撃- 続く立命の攻撃は自陣38ydsから。 ここでハンドオフを受けた#25高野橋が近大ディフェンスを見事に交わし、 一気に62yds走ってエンドゾーンへ! 前の20ydsのランでもその能力の片鱗を見せていた#25高野橋だが、 独走TDという最高の形でデビューを飾る。 そしてこのTFP、K#30澤和のキックはフェンスを飛び越える場外ホームラン(爆) エキスポで何度も試合を見たが、場外になったのは初めてだった。 直後のキックオフリターンでは#29西田が素早いタックルで 近大のスタートを敵陣17ydsからにすると、 ここでもDE#56岡本のロスタックルが炸裂し、近大は自陣エンドゾーンからパント。 このパントを立命RET陣が見送ってしまい、立命陣33ydsまで戻す好パントに。 しかし、ここからのオフェンスでも勢いは止まらない。 まずは#9木下(雅)がWR#11前田(直)へ17ydsのパスをヒットさせると、 #25高野橋が16ydsのゲインで連続ダウン更新。 続いて#25高野橋はスクリーンパスを受けて7ydsのゲインをすると、 負けじと#29西田が20ydsのロングゲイン。 そして、締めはやはり#25高野橋。 ピッチを受けて左サイドへ行くと、FB#44浅尾の好ブロックも光って 18ydsを走りきりエンドゾーンへ! 1回生RBが開幕戦で2TDは、自分の記憶でもないくらいの快挙! もの凄い新星がオフェンス陣に現れた。 -完全にノったオフェンス- 直後の近大のキックオフリターンは立命#8井田が早いタックルで 大きなリターンをさせず。近大自陣22ydsからのオフェンス。 ここは#97久司のロスタックルや、LB#52海島(希)のパスラッシュなどがあり、 あっというまに3アンドアウト。 自陣40ydsからの攻撃。 1st and 10でWR#1本多がセカンドエフォートもよく10ydsのゲイン。 さらにFB#44浅尾のダイブが9ydsのゲインでダウン更新。 FB#47中道も続いて#9木下(雅)からのパスを受けて15ydsのゲイン。 レッドゾーンに入り、#85森(正)へのパスで残り8ydsとすると、 今度はTB#29西田が持ち込んでTD! 前半を27-0という素晴らしい内容で折り返す。 -後半も一発スタート- 後半は近大のキックオフ、立命のリターン。 そのキックオフリターンで#29西田が52ydsのビッグリターン! いきなりの敵陣23ydsからのスタートとなる。 ファーストプレーの#29西田のランは1ydsのロスとなるものの、 #9木下(雅)のパスが#1本多へ再びヒット! 後半も全力でいくという姿勢が見えた素晴らしいスタートとなる。 -さらなる秘密兵器登場- 近大は自陣20ydsからのスタート。 立命ディフェンスはLB・DB陣をほとんど入れ替えて後半に臨む。 それを見たのか近大はこのシリーズはパス中心の組み立て。 QB#18原田からパスが2,3本通り、この試合初めての ダウン更新を許してしまうが、結局はパントに。 そしてここでさらなる秘密兵器が登場する。 RETに入ったのは一回生#82呉田。 #82呉田はボールをキャッチすると、一気に62ydsのリターン! 敵陣30ydsからのオフェンスを演出する。 立命はここからオフェンスのバックス陣も入れ替え、 RB陣で満を持して上回生を投入。 まずは四回生TB#21山城が26ydsをゲインすると、 「ブンブン」こと三回生TB#33山本が 残り4ydsを2回のキャリーでエンドゾーンへ持ち込みTD! 後半2本目をあっさりと挙げる。 #82呉田の勢いはまだ止まらない。 続く近大のシリーズはCB#27滝澤の2度の好カバーと CB#4町のカバーがあり、3アンドアウト。 そしてこのパントをリターンしたのはやはり#82呉田。 今度も一気に46ydsのビッグリターン。 あと少しでリターンTDというところでサイドラインに押し出されてしまうが、 その驚異的な能力を存分に発揮する。 これで得たゴール前2ydsからのオフェンスは #9木下(雅)からWR#7小城へのパスが一発で決まってTD! これで#9木下(雅)はお役御免となる。 -カッコ良すぎる男- 続く近大のシリーズはまたパス中心の攻撃。 これが好ゲインを重ね、立命陣内31ydsまで進まれる。 近大がホールディングで10ydsの罰退となった直後の1st and 20、 失点の危機感を感じた立命ディフェンス陣はDE#56岡本を投入。 すると、その指令通り、目の醒める様なQBサックが炸裂! そして#56岡本は颯爽とサイドラインへ...カッコ良すぎる。 このプレーが大きく響き、近大はギャンブルも失敗。 主将のもの凄い働きが、ディフェンス陣に活気を取り戻した。 -第4Qは任せた- 次の立命のシリーズから試合は第4Qへ。 ここでようやくQB#16松田(大)が登場。 まずは#1本多へ6ydsパスをヒットさせると、#21山城のランで1yd。 さらに3rd and 3でWR#87宜本へパスをヒットさせると、 #87宜本が素晴らしいランアフターキャッチで62ydsのゲイン! エンドゾーン手前でサイドラインに押し出されてしまい TDこそならなかったが、ゴール前1ydsまで迫る。 そうなるとノーマルTから#21山城が持ち込んでTD。 ここからTFPを蹴るのは二回生K#39北川。 TFPは決まって、ボールは...またしても場外!(爆) ともかく55-0とする。 -きっちりドライブ- 続く近大のシリーズも自陣で止めた立命。 近大のパントが悪く、アウトバウンズへ。 そして運悪くサイドラインにいた立命OL#65小野に直撃...痛そうでした。 ということで立命は自陣39ydsからのオフェンス。 #33山本のランはノーゲイン、さらに#21山城もロスゲインと 3rd and ロングのシチュエーションに。 しかし、ここで#16松田(大)はWR#86尾崎へ11ydsのパスを通してフレッシュ獲得。 さらに#21山城の2回のランがそれぞれフレッシュを獲得。 レッドゾーンに入り、再び#86尾崎へ9ydsのパス。 インチが残ったところを#21山城が押し込んでゴール前8ydsで1st To 8。 最後を飾ったのも一回生。TE#96荒木がパスを受けてエンドゾーンへ! スターターの活躍、若手の成長、そして一回生の衝撃デビューと 圧倒的な力を見せつけて62-0で近大に快勝。 王座奪還へ向けて、最高のスタートを切った。 |
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試合を 振り返って |
試合を観ていた時から「近年の開幕では最高の内容」という印象でした。 過去3年(04年〜06年)は勝利をおさめていながらも、 内容には不安が残ったり「まだまだ」という部分も多かったんですが、 この日は正直に「強い」と思いました。 オフェンス、ディフェンス共に素晴らしい出来だったと思います。 まずはオフェンスから。 春の段階、特に最後のオービック戦を観た印象として 「ある程度セットバックは計算できそう」と思っていましたが、 夏の間でOLが急成長しましたね。 しかも、最上級生がLT#77紀平1人だけという若いOLユニットで これだけのランを繰り出せたのは大きいです。 パスプロもしっかり持っていましたしね。 RB陣は超新星のごとく秋デビューを飾ったTB#25高野橋が凄かったですね。 春からも起用されていましたが、あのスピードとデイライト能力は秀逸。 開幕戦から1回生の2TDというのは、僕の記憶にはないような気がします。 TB#29西田はチーム最少ながら、05年卒の佃を思わせる鋭いカットバック。 後半出場のTB#21山城も頼もしいですし、#33山本もようやく出てきた嬉しい存在。 あと、FB#44浅尾のFBダイブも気持ち良かったですね! 春観ていて「あとFBダイブが加われば」と思っていたので、楽しみが増えました。 FB陣はブロックが多いので、なかなか目立つことは少ないのですが、 TB陣のランが出ているのも、FBとOLのおかげです。 エースRB#26松森は負傷ではなく、恐らくアカデミック的な問題だと思いますが、 全員がその穴を十分に埋める活躍でした。 WR陣も安定した活躍でしたね。 一発目のロングボムを見事キャッチした#1本多。あれで勢いをつけましたね。 #7小城も素早いRACで相手を翻弄していました。 後半出場の2回生NFLコースコンビ#86尾崎、#87宜本の2人。 ようやく本領発揮というところでしょうか。 #87宜本は素晴らしいRACでゴール前あとわずかというところまで迫りましたし、 #86尾崎はシュアハンドで2キャッチ。 この2人が成長してくると、今後が本当に楽しみになりますね。 そして、何といっても凄かったのが#11前田(直) W杯日本代表の中でかなり成長しましたね。 プレーの確実性はもちろん、フィールド内での存在感が圧倒的でした。 続いてTE。やっぱりTEへのショート、ミドルパスは大好きですw #85森(正)は安定したなあという印象。 第4QにTDを挙げた#96荒木は期待の一回生。 個人的にも#96がTEに戻ってきて嬉しいというのもあります。 QB#9木下(雅)はまずまずといったところでしょうね。 しっかりとオフェンスでドライブできていましたしね。 でも、前半パスが高かった印象はありましたね。 近大DBにストライクさせたインセプとか... ああいうミスをなくしていくことが課題でしょう。 #16松田(大)は第4Qの3シリーズ出場でしたが、しっかりとドライブ。 いい出来だったと思います。 #9木下(雅)のバックアップを安心して任せられるように、 これからもっと経験を積んでいくことが更なるに繋がるでしょうね。 ディフェンスは「圧倒的」でした。 言うまでもなくこの日のMVPは主将DE#56岡本! 怪我がちだった去年〜今年の春から完全復活。 一発目のQBサックはまさに衝撃的で、ありえないスピードで入ってきました。 そして、後半に自陣に攻め込まれた時に登場。 まさに「QBサック要員」として投入され、見事に一発ズガーン!と決めて サイドラインへ戻っていく姿はカッコ良すぎでした。 主将のビッグプレーはディフェンス全体をノセましたね。 DL陣は試合の早い段階から入れ替わりが多かったですが、 一回生DE#79十亀がかなり出場してましたね。 逆サイドから入ってQBへ襲いかかったりと、流石「デリックボウル」MVP。 3回生DTコンビ#57武知、#97久司は鉄壁でしたし、 4回生#98田中(稔)、#90佐倉も良かったです。 LBのスターター3人は盤石の布陣ですね。 でも、注目したいのが#99岸本。あの神出鬼没ぶりには驚かされますね。 Nastyとして、前に突っ込んだかと思えば、ディープへのパスで 何故かSFの後ろまできてたりと、あのスピードと嗅覚は秀逸。 「LB#99を継ぐ者」として、かなり楽しみな存在です。 一回生LB#48菊池や二回生LB#45浦川もかなり出場していましたね。 この辺りがどんどん経験を積んでくると楽しみになってきます。 DB陣は一発目のCB#13石貞のインターセプトで「勝負アリ」でしたね。 DLがあっという間にQBに襲いかかってましたから、 ロングを放られることもなかったですし、パスカバーはそれほど心配いらなかったです。 ランサポートもほぼ完璧でしたし、DB陣としては楽な試合だったかもしれませんね。 スペシャルチームはK#30澤和、K#39北川のアベック場外TFPに尽きますね(爆) 今は無き西宮球技場でフェンスを越えるのは見たことがありましたが、 エキスポでTFPのキックがフェンスを越えるのは初めて見ました。 それだけ2人の調子が良いということでしょう。 (ボールを取りにいったスタッフさん、お疲れ様です!) リターナーは衝撃の秋デビューを飾った一回生#82呉田。 パントリターン2回108yds、1回はあわやリターンTDでした。 カバーチームを抜ける能力はめちゃくちゃ高いですね。 キックオフリターンでも#29西田が1回52ydsのリターン。 上回生のリターナー陣も脅威ですが、下回生が元気なのが嬉しいですね。 チームとしての全体の雰囲気は、初戦ということもあって、 かなり引き締まっていたと思います。これも主将#56岡本のおかげですかね。 今年はチーム全体の「まとまり」と「ひたむきさ」を出していくチームだと思うので、 これからもっと勝負へのひたむきさを前面に出し続けてもらいたいです。 62−0というスコアは、奇しくも2年連続日本一になった 「立命史上最強」の03年の開幕戦と同じ。 この勢いを維持するのはもちろんのこと、どんどんチームとして成長して 最高の目標へたどりつけるように、一戦一戦を全力で戦っていって欲しいですね。 |
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STARTING MEMBER |
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NEXT GAME | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
REVIEW | 秋・第1回 「開幕」 |
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i-modeからの試合速報です |
近大戦メンバー表です |
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公式記録はこちらで確認して下さい。 |
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