第4回 One More Shot, One More Crush PANTHERS
2005
DATE Oct 16th(Sun)
PLACE OJI STADIUM
SCORE
  1Q 2Q 3Q 4Q
PANTHERS 6 7 15 7 35
RAVENS 7 0 6 0 13
得点経過
1Q 3:10 #5清水Punt Block TD TFP#43三輪Kick
3:38 #22佃Run 68yds
2Q 1:23 #22佃Run 47yds TFP#30澤和Kick
3Q 0:27 #3渋井Run 71yds TFP#3渋井Run
7:36 #1中井Run 26yds TFP#43三輪Kick
12:00 #3渋井Pass→#5阿南 15yds TFP#30澤和Kick
4Q 9:51 #22佃Run 1yds TFP#30澤和Kick
STATS
  PANTHERS RAVENS
Touch Down 5 2
1st Down 回数(ラン-パス-反則) 16(--) 13(--)
P-A-T 1point 3/4 1/2
2point 1/1 0/0
総獲得yds 423 237
攻撃回数 47 60
平均yds . .
パス 獲得yds 160 111
成功/回数 16/24 15/30
成功率 66.7% 50.0%
被インターセプト 0 1
ラン 獲得yds 263 126
回数 23 30
平均yds 11.9 4.2
FG 成功/回数 0/1 0/0
反則 回数 6 2
喪失yds 38 10
3rd Down Comversions 0/6 3/15
4th Down Comversions 0/0 1/2
Ball Possesion 20:36 27:24
観戦記 いよいよ折り返しとなった第4節。
立命の直前の試合では優勢と思われた関大が近大に完敗。
立命の相手はくせ者・神戸大。「油断禁物」の覚悟で挑む。
 
-だから言ったやん!-
コイントスは立命が取るも、後半をチョイス。
神戸のリターンでスタートする。神戸のファーストシリーズはあっさりと3アンドアウトに
仕留めるものの、このリターンで立命が反則。自陣7ydsからの攻撃となる。
ファーストプレーは#22佃のラン。しかしこれが2ydsのロス。
マズいなぁという雰囲気が漂う中、結局はパントへ。
そしてここでP#13三宅のパントを神戸大がブロック!
エンドゾーンで抑えられてパントブロックTDとなり、なんと先制を許してしまう。
 
-流れを変える-
このままズルズルといってしまえば、神戸大の思うツボ。
しかし、立命には一発で流れを変えられるプレーヤーがいた。
キックオフリターンで#22佃から#13三宅へのリバースで自陣32ydsからの攻撃とすると、
#22佃が見方のブロックもよく、68ydsのTDラン!
TFPは外れたものの、神戸へいきかけていた流れを止めた。
さらに次の神戸オフェンスを自陣に釘付けにしてパント。
これで流れは完全に立命にくるかと思えた。
ところが、#12池野がキーププレーの際に負傷退場。#3渋井が急遽登場することになる。
しかし、ここは#22佃のランはロスゲイン。さらに3rd ダウンでQBサック被弾となり、
パントに終わってしまう。
 
-一気に持ってくる!-
続く神戸のオフェンスをパントに抑えると、RET#87本多が好判断のキャッチ。
自陣35ydsからのオフェンスとなる。
#3渋井としては2度目のシリーズ。いきなり#88大滝へ12ydsのパスを通すと、
今度は#5阿南へのショートパスもヒット。
そして流れを一気に持ってくるのはやはり#22佃。
今度は47ydsを独走しTD!これで13-7と逆転に成功する。
 
-厳しい状況-
リードしてディフェンスも落ち着いてしまったのか、次のシリーズでは
何度かダウン更新を繰り返されてしまう。
しかし要所で#53前田(孝)のロスタックルや、#17黒田のカバーが光り、FGレンジには入らせない。
ところが、この神戸のパントが絶妙。立命は自陣1ydsからの攻撃となる。
レッドゾーンからのオフェンスとなるが#3渋井のスニーク、
#22佃のオープンでなんとかダウン更新。ただ、ここからの展開はなく、パントとなってしまう。
神戸のパントが良かったが、立命も負けてはいない。
高く上がったボールをキャッチした神戸RETに#35石貞が強襲!まったくリターンを許さない。
ここの神戸オフェンスも3アンドアウト。このパントも絶好パントとなり、
今度は自陣6ydsからのオフェンス。
常に厳しい状況でオフェンスが回ってきていたのだが、#3渋井は上手くレッドゾーンを脱出。
ここで前半が終了する。
 
-全開!-
後半は立命のリターン。#22佃が35ydsほどの好リターンをみせるも、反則で罰退。
自陣29yds地点からのファーストプレー。
#3渋井がスクリメージを抜けると、ブロッカーが完璧に道を作りそのままエンドゾーンへ!
後半一発目で71ydsのTDラン!
さらにTFPでもH#3渋井がボールを捕った直後に走って2Point成功!
これで完全に流れをこっちに持ってきたと思った。
 
-まだか?-
続く神戸大のオフェンス。ハーフライン付近で3rd and 3、ここで#1中井のランを止め、
さらに4thダウンギャンブルも#53前田(孝)がタックルしゲインなし!
ギャンブル失敗にする。
そこからのオフェンス。まずは#22佃のラン。さらに#3渋井のキープでダウン更新。
次に#5阿南へパスをヒットさせるが、その後が続かず。
#30澤和が45ydsのFGを狙うも、これは逸れて失敗となってしまう。
完全に来たと思った流れが、また微妙になってくる。
 
-Dはまだ不安-
この流れをディフェンスで変えられることができない。
神戸オフェンスは#1中井のランを中心にダウン更新を続けると、
最後も#1中井に右オープンへ抜けられて26ydsのTDランを食らってしまう。
 
-ならばオフェンス-
1本差と迫られてのオフェンスは自陣20ydsから。
ここは#3渋井が見事なドライブを見せる。
まずは#15末原へのパスを2本続けてヒットさせると、#22佃のラン、
そして#87本多へのパスを決めて2度目のダウン更新。
さらに#22佃へのスイングで10ydsのゲインとなると、#21中西のランも16ydsのゲイン。
確実にエンドゾーンへ近づいていく。
そして、最後は#3渋井から#5阿南へのTDパスが決まる!
これで28-13とTD2本差へと戻す。と、ここで第3Qが終了。
 
-これを待ってた!-
神戸のオフェンスは#7多和のパスがヒットし、20ydsのゲインとなるも、
そこからが続かない。さらに#56岡本のQBサックがついに飛び出して6ydsのロス!
ここの攻撃はしっかりパントに抑える。
神戸のパントはまたしても良く、今度は立命自陣13ydsからの攻撃。
ここで春に負傷してしまったWR#27和田が復帰!
早速9ydsのパスキャッチを見せてアピールする。
さらに一回生RB#26松森も登場し、5yds、21ydsとスピードを見せ付ける。
敵陣25ydsまで攻め込んだが、そこで#3渋井がQBサック被弾。
6ydsロスした後は進めずにパント。
さらに次のシリーズは2回続けて一発ロングボムを狙うも失敗。
残り時間は3分を切る。
 
-ここでビッグプレー!-
神戸はキャッチアップの展開で、なんとしても追いつきたかったのだが、
#7多和が放ったパスを#32河合がインターセプト!
そのままリターンしてTDか?と思ったが、残り1yds地点でアウトバウンズへ。
そして、このチャンスにオフェンスは一発で回答。
ピッチを受けた#22佃がエンドゾーンへ走りこんでダメ押し!
35-13として残り2分。
 
-やはり不安は-
残り2分から神戸の最後のオフェンス。
立命は守備陣を大幅に入替える。
すると、やはり神戸オフェンスは出始めてしまう...
#45北仲の好ラッシュでロスタックルというプレーもあったのだが、
10ydsを超えるパスを何発も決められ、立命陣25ydsまで攻め入られる。
しかし、ここからはディフェンスが奮起。
4thダウンギャンブルも#10武知がQBサックで締める。
 
結局そのまま35-13で試合終了。4連勝として、京大戦に挑む。
 
 
試合を
振り返って
この第4節は全試合を観戦したんですが、いろんな意味で収穫がありました。
その中でも近大vs関大の試合は印象的でしたね。
近大は最高の準備をしてきましたし、逆に関大は一回心が折れちゃうと
こんなにも脆くなってしまうものなんやと実感させられました。
関大に油断があったとは言いませんが、この厳しいリーグを生きていくには絶対に油断はしてはいけない。
それを改めて認識させられましたね。
 
立命の試合ですが、何と言ってもこの日の収穫はオフェンスでしょう。
#3渋井と#22佃!この2人が最高の働きでしたね。
#3渋井は途中出場にも関わらず、素晴らしいクォーターバッキングでチームをリードしました。
いつも出場する時はOLが入れ替わったりした後だったりで、真の実力を見れませんでしたが、
一本目のOLとやった今回のプレーが本来の出来と考えていいでしょう。
去年や春と比べても、ショットガンから決められたプレーコールもだいぶ安定していましたし、
プレーが崩れた時でも、信じられないようなパスを通してましたからね。
第3Qの最初の独走TDで勢いに乗りましたが、その後のTDドライブが秀逸。
ラン・パス共に素晴らしい出来で、最後の#5阿南へのTDパスも見事でした。
#12池野の負傷の状態が気になりますが、スポーツ誌のwebの記事を見る限り、
京大戦は微妙な状況かもしれませんね。
しかし、この日の#3渋井の出来なら、#12池野と遜色ない働きは絶対にできるでしょう。
しっかりとオフェンスをリードしていって欲しいものです。
そして、もう一人のMVP#22佃様。
今回敢えて「#22佃様」としてるのは、この日の活躍を考えれば当然のこと。
観戦仲間の中で呼び捨て禁止にしたからですw
いよいよエンジン全開という感じで素晴らしいランを連発しましたね。
嫌なムードを吹き飛ばす最初の独走、さらに逆転TD。
ランニングアタックをグイグイ引っ張っていってもらいましょう。
そして、その独走TDをしっかりとサポートし、さらにはキャッチでも活躍したWR陣。
#15末原は前節の龍谷大戦でも書きましたが、Rits-GunのTEになりましたね〜。
ショート・ミドルのパスもしっかり捕ってリズムを作ってますし、ランの時のブロックも上手い。
そして#5阿南も良かったですね。確実にターゲットになる回数が増えてきてます。
#88大滝はターゲットになる回数が、ここ最近少ないんですが、
それでもしっかりとキャッチしてますからね。アウトサイドでは絶対負けないで欲しいですね。
そして#27和田がこの試合で復帰。ヨコハマボウルで負傷してから久々の出場でしたが、
やはり素晴らしいですね。頼りになるレシーバーが帰ってきました。
あと#87本多も久々の出場だったのでは?
第4Qのフェードのパスはちょっと厳しかったですが、RETでの好判断などは流石。
これから3試合は大暴れしてもらわないと。
OLですが、ブロックを打ちにいってる時は力強さを感じますねぇ。
#22佃・#3渋井の個人技によるところも大きいんですが、
それまでしっかり開けているというのは評価できます。
ただ、やはりパスプロに少々難がありそうですね。Rits-Gun導入時からの課題ではありますが。
この日も#12池野、#3渋井が危ない場面が何度もありました。
#3渋井の場合はそこからスーパープレーへと発展したりしましたが。
パスプロをしっかりさせてQBにもっと時間を与えてあげて欲しいところです。
 
ディフェンスですが、足りなかったものが戻ってきつつあります。
観戦仲間のデリックさんも書かれてましたが、やはり大事なのは「One Shot One Crush」
#56岡本のQBサックなんかは見ていて爽快だったし、#31乗次の串刺しタックルなんて
見事に「One Crush」でした。これが今の立命ディフェンスに求められているものです。
この試合でも「惜しいタックル」は何度かありました。
ただ、「惜しい」では相手を止められてません。しっかりとCrushさせること。これが重要なんです。
#32河合のインセプはあの状況では起こり得ることでしたが、リターンが良かったですね。
あれがダメ押しになったのは間違いないですし。
あとはこの日初スターターだった#92前田(和)、途中から出場した#53前田(孝)も良かった。
何気に立命は「木下」と「前田」が3人ずついるという大変なチームです(汗)
両CBは安定してますね。#17黒田もいいパスカバーしてますし、#13三宅は上がりも早いし。
この2人ならあの関学WR陣を十分抑えれると信じてます。
ディフェンスでやはり注文を付けたいのはDLと2本目のDB陣
DLはやはりパワー不足の感ありですねぇ。インサイドのラン出されすぎました。
2列目のタックルミスもあり、#32河合が止めてるプレーとかありましたし。
神戸のランアタック相手にそれでは、ちょっとこの先が不安になります。
まずはDLが相手OLを破壊しないことにははじまりません。
残り3戦、しっかりと「破壊」して下さい。
第4Qに出場したDB陣、やはりスターターとのレベルの差が大きいですね。
試合の流れということもありますが、パスを多投してくる神戸に対し、パス通されまくり。
パスこそ失敗になりましたが、何度か抜かれてるのも結構ありました。
全体としては改善傾向ですが、これからの3試合は1つのミスも許されない大事な試合です。
もっと「一撃必殺」の意識を持って、強力ディフェンスを見せてください。
 
キッキングですが、最初のパントブロックは絶対にやっちゃいけないミスでした。
悪いフィールドポジションから脱出できず→パントで回復できずというのは
最悪の循環を生み出しますからね。
直後に一発TDが出たのでズルズル尾を引くことはありませんでしたが、
これからの戦いではキッキングでのミスも禁物。
リターンチームに関してですが、RETに#87本多という手が増えたのは良かったですね。
特に神戸P#25矢野川のランニングパントを自陣35ydsでダイレクトキャッチしたのは好判断。
あれは捕ってなかったら絶対に自陣一桁くらいまで戻されてた可能性がありましたからね。
RETは豊富ですが、何人も交代交代で出ることでバリエーションも増えますし、
これからはリターンも楽しみです。


STARTING
MEMBER
Offence Deffence
WR 88 大滝 裕史 4 DE 56 岡本 遥 2
LT 77 紀平 和秀 2 DT 57 谷野 雄治 4
LG 50 田口 幹也 3 DT 79 西畑 圭 4
C 58 坂根 賢一 4 DE 92 前田 和律 1
RG 52 谷口 祐二 3 LB 47 篠倉 智明 3
RT 74 佐々木 隆哲 4 LB 9 塚田 昌克 4
TE 15 末原 勇輝 4 LB 41 木下 恵一郎 2
WR 5 阿南 孝仁 4 CB 17 黒田 雅宏 4
WR 11 前田 直輝 2 SS 32 河合 紀明 4
QB 12 池野 伸 4 FS 4 河村 崇之 3
RB 22 佃 宗一郎 4 CB 13 三宅 剛司 4
K 30 澤和 明宏 2 P 13 三宅 剛司 4
NEXT GAME いよいよ3強バトルに突入!第1弾は京大戦。
今年も不気味な京大。京大オフェンスをどう抑えるか。
立命はマルーンのユニフォームで京大を迎え撃つ!
「アニマル」ディフェンスの復活をファンは待っています。
10月30日(日) 長居球技場で13:40Kick off!
 
REVIEW 第1回 「苦しいスタート」
 
第3回 「足りないものは...」
 
第4回 「One More Shot, One More Crush」
 


i-modeからの試合速報です

神戸大戦メンバー表です
関西学生アメリカンフットボール連盟HP。
公式記録はこちらで確認して下さい。
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