第4回 | 灼熱横浜 | PANTHERS 2004 |
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DATE | May 30th(Sun) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
PLACE | YOKOHAMA STADIUM | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
SCORE |
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得点経過 |
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STATS |
3rd Down/4th Down Conversionの記録だけ筆者によるものです。 |
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表彰選手 |
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観戦記 | 2年連続の横浜ボウル出場。 そして今年は立命ファンが待ち望んだアサヒビールシルバースターとの対戦。 前日の予報が大きく外れて灼熱のスタジアムと化した横浜スタジアムで 前年度日本チャンピオン・立命とXリーグの2位シルバースターが激突した。 -いきなりかよっ!- 立命はコイントスに勝ったが後半をチョイス。 立命のキックオフ、シルバースター(以下シルバー)のリターンで試合開始となった。 #21岸野の蹴ったボールをシルバー#12中村がキャッチすると、 なんとそのままエンドゾーンへ独走。 TFPのKickは外れてしまったが、 わずか13秒で強烈な先制パンチを食らってしまう。 -お返ししたるわ!- しかし直後のキックオフリターン、#22佃が80ydsのビッグリターン! これで敵陣12ydsからの攻撃にすると、 #44齋藤のラン、TE#15末原へのパスでダウン更新。 そして最後は#44齋藤へのパスを通して7-6と逆転する。 -第1Qは- その後お互いに攻撃が上手くいかず。 立命の先発QBはビッグゲーム初スターターの#3渋井。 しかし、この春の課題になっているパスの精度が今ひとつ。 対するシルバーも#8金岡の率いる攻撃で攻めきれず。 立命FS#32河合のインターセプトも飛び出して第1Qが過ぎていく。 -苦しい- #32河合のインターセプトで攻撃権を掴んだ立命dだったが、 これがあっけなく3アンドアウト。 ここで流れに乗れなかったのが大きかったのか、 シルバーのオフェンスが次のシリーズで機能し始める。 第1Q10分過ぎからのシリーズ。 #88橋詰、#20高橋、#22梶山などへのパスと #43伊是名、#28斉藤などのランで着実に立命陣の深くへ進み、 最後は#29大場が1ydsを走ってTD。 シルバーに逆転を許してしまう。 -一閃キター!- シルバーに7-13と逆転を許した直後のキックオフリターン。 シルバーはキックオフ時にエンクローチメント、 さらにキックオフのアウトバウンズで2回の蹴り直し。 これで下がって蹴ったのも功を奏したのか、 #11木下がキックオフリターンTD! これで14-13。再び1点差のリードとなる。 -しかし- 前のシリーズから進み始めたシルバーのオフェンス。 この直後のシリーズでも着実にゲインを重ね、エンドゾーンまで残り2yds地点へ。 ここは立命ディフェンスが踏ん張りTDを許さなかったものの、 シルバーK#10山口に21ydsのField Goalを決められて再逆転を許す。 さらにP#13三宅のミスパントから立命陣46ydsスタートとなった シルバーの攻撃でも44ydsを#2花房のラン一発で抜かれ、 再び#29大場にエンドゾーンに抜けられる結果に。 14-22と少しリードを広げられて前半を終了する。 -後半は立命のリターンから- 後半最初のプレーは#22佃の右オープン。 これが抜けて34ydsのビッグゲイン。ここからの攻撃がどうしても出ないが、 #21岸野が46ydsのField Goalを飛距離十分の 弾丸ライナーで決めて3点を追加。17-22とする。 -ここから膠着状態- ここから両チームのオフェンスが進まず。 立命は#3渋井のパスが通らず、ランも出ない状況で苦しい。 後半からPは#37木下(裕)が出場していたが何度も出番があった。 シルバーのオフェンスは前半最後の辺りからQB#8金岡が負傷退場。 QB#19東野が登場していたのだが、上手く展開ができず。 その間に立命ディフェンスがその威力を発揮し始める。 -今年も暴れます- シルバーのオフェンスが波に乗れないのと対照的に、 立命ディフェンスがこの辺りで大暴れスタート。 #99紀平、#57岩崎、#97浮田の1列目はもちろん、 パスに対してもDB陣の頑張りも光った。 -ディフェンス合戦だが- キッキングの差で徐々にシルバー優位のポジションに。 P#10山口のパントを#24岩佐が1yds地点で止めるスーパープレイなどもあり、 立命は自陣の深い地点からの攻撃を強いられる。 この時は#11木下(典)へのパス1発でレッドゾーン脱出となるが、 やはり後が続かず。 自陣42ydsまで戻したところでも、決め打ちのタイミングパスを シルバー#44今野に狙われインセプ被弾。 立命陣28ydsからシルバーに絶好の攻撃機会を与えてしまう。 -結果論だが- しかしここは立命ディフェンス陣の奮闘でシルバーのオフェンスを進ませず。 #57岩崎が#2花房をロスタックルすると、 #17黒田も#30吉岡を早いタックルでわずか2ydsのゲインに止め、 #13三宅もいいカバーであわやインセプというプレーだった。 そしてここでシルバーがタイムアウト。 6点のリードで敵陣28yds、普通にField Goalの選択かと思われたが、 シルバーはパントを選択。 これが結果的に試合の結果を決めた選択となった。 -再び- シルバーP#10山口のパントで自陣5ydsからの攻撃。 最初はあわやセーフティという#44齋藤へのピッチで−4yds。 再び自陣1ydsからの2 and 14となったのだが、 #3渋井が放ったパスはレッドゾーン脱出のための20yds程度のパス。 しかし#11木下(典)はその時すでにディフェンスを振り切り、 あとはスピードの違いでエンドゾーンまで一気に99ydsを独走! さらにTFPでも#3渋井がスクランブルしてエンドゾーンへ駆け込み、 8点を追加して逆転!25−22とする 結局この決勝点を立命ディフェンスが守りきり、 25−22でシルバースターに勝利。 Xリーグの強豪チームに勝ったことは勝ったのだが、 内容には不満も残る試合となった。 勝利チームの代表として#21岸野がトロフィーを受け取り、 #99紀平が2年連続となるガッツィー賞を受賞。 MVPは#11木下(典)が文句なしの受賞だった。 |
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試合を 振り返って |
う〜ん、なんか大味な試合になってしまいましたね。 「なんで勝てたんでしょう?」そんな疑問すら抱いちゃいます。 まずはディフェンスから。 DLはDT#99「和製ウォーレン・サップ」紀平が別格。 X相手でも十分やっていけますね。 DT#59谷野もいい動きだったんですけどね。 負傷退場してしまったのが残念。 その後がちょっと危なかったですから。 #78西畑は今のうちに経験を積めばもっと高い レベルに到達できるはず。 DE#97浮田はちょっと下がった位置でプレーしてることもありましたね。 「なんでお前がそこにおんねん!?」という場所でプレーを止めてました。 去年の#56/90平井のような起用されていますね。 いい使い方だったと思います。 #57岩崎も着実に力伸ばして来てますね。 流石にこの日は前半シルバーのOLにてこずったようですが、 後半はいいラッシュ入ってましたからね。 あとは途中出場の1回生#56岡本ですか。 イワタニ戦では「まだまだ」と書きましたが、1本目のDLに入ったのが いい影響を与えたのか、なかなかいい動き。ロスタックルもありましたね。 DB陣は良かったですね! 特に#13三宅と#32河合がキレまくり!! #13三宅は去年もスターターでしたし、レベルが違うという感じ。 #32河合もどんどん成長していますね。 この2人のランサポートが早かったおかげでビッグゲインを 抑えたプレーが何度もありました。 「何故そのランをそこでお前が止めるねん!」と何度も 言ってましたから(笑) まぁLB陣が止め切れてないってことなんですけど(怒) #20大黒、#17黒田も成長過程ですね。 いいカバー見せてましたよ。 個人的には#27福島がこの日精彩を欠いてましたね。 タックルもミスってましたし、あんまりいいところ見れなかったのが残念。 そして、この日大きな課題を露呈したのがLB。 #10田中(亮)(写真では#1野本相手にタックルミスしてますが...)、 #9塚田、#5内田とスターターが揃ったんですが、 「もうちょっと動けたと思うんだけど...」という動き。 全体的にタックルミスも多いし、DLを突破されると誰もいない。 タックルに行ってるのがDB陣という状況でした。 特に外捲くられるとかなり危ないですね。 この3人ならもっと動けるはずなんですが、何故なんでしょう? 正直この点数、特に後半失点ゼロで抑えられたのは シルバーの攻撃にも大きな原因があると思います。 それに助けられた形の失点ゼロですから、 もちろんアジャストした、Xのレベルに慣れたというのもあるんですけどね。 攻撃力があるチームと当たる時はかなり心配ですね。 全体的には「タックルミス多かった」ですね。 止めた筈なのに抜かれて余計なゲインをされる場面が多かったですよ。 何度も書いてますが「一撃必殺」で止めて欲しいです。 あとはLBの底上げ。これが秋に向けての必須項目でしょう。 オフェンスなんですが、正直厳しい状況のままですねぇ。 この日はビッグプレーのおかげで取れた得点ばかりでしたから。 まともにドライブしてタッチダウンに行けてないのが辛いです。 OL陣なんですが、やっぱりこの日は相手が悪かったんですかねぇ。 ブロック打つにもパスプロキープするにも厳しかったなぁ。 全体的に苦しい状況でしたが、これを克服してこその立命OL。 現段階ではまだ「課題」ですよ。 QB#3渋井ですが、今回はそんなに厳しい評価はしません。 (攻撃の一番下↓に一点かなり厳しく書きましたが)) パスのタイミングが合ってなかったり、まだまだな部分も多いんですが、 レッドゾーン脱出の二本のパスは良かったです。 死ぬ気で&&思い切り良くやればショットガンからの タイミングパスでも上手くやれそうな予感をさせてくれました。 あとはスクランブルに出た時のランが上手いですね。 この日はビッグゲーム、しかもXリーグ上位チームを相手に 初めてのフル出場したことを評価したいと思います。 この経験が大きな糧になるはずです。 エースQB争いにも火がつきそうですね。 そして何と言っても孤軍奮闘の#11木下(典)! 一人でキックオフリターンTDに99ydsパスレシーブと ホント木下様サマの大活躍でした。 これで休み明けだというのだから本当に恐ろしいです。 一人だけレベルが違うプレーでしたね。 逆にもし#11木下(典)がいなかったらと思うと ちょっとゾっとするような出来だったWR陣。 インサイド、アウトサイドともにかなり不安です。 #11木下(典)に#7長谷川(現在は出場してませんが)という 素晴らしい先輩がいるので、彼らのスキルを盗んで下さい。 そして彼らとの差がありすぎると言われないまでになって下さい。 RB陣は流石に高いレベルで安定していますか。 #44齋藤、#22佃は安心して見ていられますね。 そして若手からの上昇勢力として出てきているのが、 #34太田、#28國枝、#33中西の3人。 それぞれわずかですが出場機会がありました。 秋には豊富なRB陣になりそうな予感です。 オフェンスでどうしても言いたいことが一点。 第4Q6分過ぎの自陣5ydsからのオフェンス、 なぜあの1st Down 10でオプションピッチなんでしょう? しかもピッチを受けたとき#44齋藤はエンドゾーンの中でしたし。 あの時は流石にセーフティを覚悟しましたよ。 あそこでオプションを指示したのもどうかと思いますが、 エンドゾーン内の#44齋藤にピッチする#3渋井もおかしいでしょう。 そういう状況判断はしっかりして貰わないと。 この試合でかなり疑問に思ったプレーでした。 1回生ではP#37木下(裕)が後半登場。 なかなか良かったのではないでしょうか。 あとRETで登場していた#82の彼(スミマセン名前確認できませんでした)も スピードある走りをしていましたし、楽しみ楽しみ。 余談ですが、立命の試合の後に関学の試合を前半だけ観ました。 現時点では関学の方が完成度は高いという印象を受けましたね。 攻撃にしても守備にしても、立命よりは上を行ってるなぁと 思いましたし、「このままではヤバい」。そう思いました。 特にオフェンス!このままじゃ本当にマズいですよ! シルバースターなんですが、やっぱり「いつもの」悪い病気が出ましたね。 「いい試合をして勝てそうなんだけど、最後はやっぱり負けちゃう」 そんなゲームが続いてますよねぇ。 立命ファンとしては悲しいことですが、#19東野さんの出来も悪かったですし。 正直後半も#8金岡なら危なかったと思います。 シルバーにとってこの春は苦労を強いられてましたが、 秋にはどんなチームになるんでしょうか。気になりますね。 この試合のポイントは、「プレーの選択」これに限ると思います。 まずは#11木下(典)のキックオフリターンTD。 このキックオフの時、シルバーは1度目にエンクローチメント、 2度目はキックオフのアウトバウンズの反則。 この時僕は「40yds(35yds+反則5yds)からの攻撃選択しろよ」 と思っていたんですが、立命は#22佃の80ydsのリターンもあったからか、 蹴り直しを選択。結果的にはこれが正しい選択になったわけです。 そしてシルバーの第4Q6分の4thダウンの選択。 シルバーのK#10山口なら28yds地点からのFG、44ydsなら決められるはず。 恐らくシルバーの狙いとしては、前シリーズのスーパーパントと 同じプレーを狙い、セーフティを頂こうとしたのかも知れません。 しかし、タイムアウトを使ってまでパントを蹴り、 挙句の果てに逆転のTDまで取られてしまったわけですから、 あそこでは手堅くFGを蹴っていれば、と思うところがあります。 プレーの選択が大きく試合を左右した試合でした。 全体的な印象ですが、 「オフェンスはともかく、ディフェンスはなんとかなりそう」な印象。 現時点では完成度にかなり違いがありますね。 と言ってもディフェンスにも課題は山ほどあるんですが。 まずはオフェンスの整備から! 次のシーガルズ相手にどうなるか楽しみです。 追記:記録を整理して一言 3rd ダウンコンバージョンが0/11ですか!? 僕の記録間違いかもしれませんが、確かに3rdダウンでフレッシュしてなかったような... フレッシュ獲得の時は1stダウンか2ndダウンでしたしね。 ただ、「3rdダウンになったら絶対パント」というオフェンスってどうなんでしょう? その分キッキングにかかる負担も大きくなりますが、 パント時のプロテクションは相変わらず甘かったですし、 絶対一回はパントブロック食らうと思ったんですけどね。 #13三宅は1回だけミスパントがあったくらいですか。 後半出場の#37木下(裕)はいいパント蹴ってましたよ。 キックカバーに関しては最初のズドンでやられただけで、 あとはほとんど抑えてましたね。その点は良かったのではないでしょうか。 あと、#21岸野のキック凄ぇ! 風の助けもありましたが、かなり飛んでましたね。 Field Goalも50yds超でも決まるんじゃないかと期待させるほどでした。 やはりあの足はかなりの武器になると思います。 |
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STARTING MEMBER |
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NEXT GAME | 10番勝負の千秋楽は'03ライスの再現! 6月6日(日) BKC開学10周年記念・オービックシーガルズ戦。 この春一番厳しい戦いになること必至。 当日はBKCがお祭りです。 |
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REVIEW | 第1回 「長浜ひょうたんボウル」 第2回 「果てしなく長い道程」 第3回 「雨は続く」 第4回 「灼熱横浜」 |
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i-modeからの試合速報です |
公式記録はこちらで確認して下さい。 |
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