第8回 | Remember 12・4 | PANTHERS 2004 |
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DATE | Dec 4th(Sat) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
PLACE | NAGAI STADIUM | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
SCORE |
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得点経過 |
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STATS |
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観戦記 | 関学ともう一度戦える。 一度は途絶えかけた「Over The Top」の道。 しかし、まだ終わってはいなかった。 関学が京大に敗れ、立命と関学が6勝1敗で同率優勝。 甲子園への切符はプレーオフへと持ち込まれた。 そして迎えた2004年12月4日―プレーオフ・立命館大学対関西学院大学。 この試合は関西学生を愛する人にとって、絶対に忘れられない一日となった。 -雨の長居- この日の長居スタジアムは時期外れの台風の影響で昼から大雨。 17時のキックオフ前にはかなりの雨がフィールドに落ちていた。 そんな中、この日の試合を観に訪れた2万8000人の観客。 スタジアムはメイン・関学応援団、バック・立命応援団の大観衆で埋まった。 立命スタンドでは「イエローマン」が挨拶一発。 吹奏がいないスタンドを一気に盛り上げた。 -自然体で- 試合前のセレモニー。立命はコイントスに勝ったものの後半をチョイス。 関学のレシーブが宣告されると、一気にフィールドへ飛び出す両チーム。 立命はいつものオクラホマスタイルで気合いを入れた。 -まさか- 関学は自陣26ydsからの攻撃。 WR#9福井がモーションし、Delaware Sweepの動き。 立命スタンドから見ていた人の大半は「入った」と思っていた。 しかし、プレーは止まらない。盛り上がる関学スタンド。 気が付いたときにはQB#14河野が独走!一気に74ydsのTDラン。 なんとファーストプレーで先制TDを許してしまう。 -浮き足立つ- 関学の強烈な先制パンチを食らった立命。オフェンスにも影響がはっきりと見える。 #13三宅のリターンで自陣20ydsからのファーストシリーズ。 1st and 10、#12池野のパスは失敗。続く2回もわずかなゲインに止められアッサリとパントへ。 立命オフェンスが浮き足立っているのも気になったのだが、 それ以上に関学ディフェンス陣のタックルが凄まじいことに、筆者は不安を感じていた。 -まだ脳震盪状態- ファーストシリーズ、いきなりのTDで完全に脳震盪を起こした状態の立命ディフェンス。 関学の2回目のシリーズも、立ち直れていない。 そして、関学はさらに揺さぶりをかけてくる。 1st and 10はQBの位置に#28堀口、#14河野をSEの位置へ。 「ヤバい!」と思ったこのプレー、#14河野がインモーションでDelaware Sweepフェイクから #28堀口のQBドロー。これが17ydsのゲインとなって一気に立命陣内へ。 さらにそこから#14河野のスクランブル。 続いてQB#10出原に替えて#6田中へのピッチで19yds。 そして最後はやはり#14河野。 左サイドのオプションキープ、関学ブロッカーに完璧に走路を空けられてTD。 ここまでで試合開始から3分半。 よもやこんな展開になろうとは、夢にも思っていなかった。 -勝負はここから- 立命オフェンスは2度目のシリーズも3アンドアウト。 しかし、ここでようやくディフェンスが落ち着き、いつもの動きを見せるようになる。 まずは、関学#14河野のパスをCB#27福島がインターセプト! 関学のオフェンスの勢いを断ち切る。 対する関学ディフェンスは相変わらず気迫の入ったタックルをみせ、 立命の攻撃をシャットアウト。 あっさりとパントへ追い込まれてしまうが、この場面で光ったのがP#13三宅のパント。 絶妙なパントでなんとか陣地を回復する。 そして4回目の関学のオフェンスシリーズ。 ここから立命ディフェンスエンジン全開。 まずは#9塚田が#28堀口をガッツリと止めると、 今度は#99紀平(充)がナイスタックル! その後オフサイドで3rd and 2となるが、#45北仲が#14河野をロスタックル! この試合初めてパントへ追い込む。 -波に乗れないオフェンス- ここでオフェンスはQBに#11木下(典)をワンポイント起用。キープで6ydsゲインさせる。 そこからは#12池野。#23古川を走らせダウン更新。 そしてこの試合初めてパスが#7長谷川に通り、一気に23ydsゲイン! オフェンスここからか!と思わせたが、関学ディフェンスに阻まれ結局パント。 雨でパスの冴えないオフェンスが苦しんでいた。 -いいぞディフェンス!- 続く関学のオフェンスは自陣15ydsから。 RB#28堀口のダイレクトスナップからのランが20ydsのゲインとなるが、 もうズルズルとはいかせない。 次の#28堀口のピッチからのランを#99紀平(充)がロスタックル! さらに2nd and 13で、今度は#97浮田と#56岡本が#6田中をタックル! 強力DLの活躍で、ここも立命陣内侵入を許さずにパントにする。 第2Q最初のオフェンスは自陣33ydsから。ここでも思ったようなゲインはなかった。 しかし、この4th and 9、立命はパント隊形で#21岸野から#11木下へのパスを投じるが、 ダウン更新には至らずにギャンブル失敗。 立命陣からの攻撃権を与えてしまう。 1st and 10でホールディングの反則があり10yds罰退。 ここから#26辻野のランや#14河野のスクランブルでゲインを重ねるが、 3rd and 8でLB#5内田がピッチを受けた#6田中に強襲! 立命陣から始められたシリーズを意地でパントへ追い込む。 -来るか!?- ここで#11小笠原のショートパントを#14藤本がナイスリターン! 自陣38ydsからの攻撃となる。 まずは#7長谷川へ16ydsのパスを通してダウン更新。 続いて#12池野がキープして33ydsのビッグゲイン! #11木下(典)のDelaware Sweepは1yds。 ゴールまで残り12yds。何としてもTDを取りたい場面。 #12池野がスクランブルしエンドゾーンまであと1yds! と思いきや#12池野がここで痛恨のファンブルロスト。 「前半はこのままか...」とスタジアムに重い空気が立ち込める。 -しかし- ファンブルリカバーにより、関学は自陣3ydsからの攻撃。 #6田中のランを使うが、反則もあってダウン更新はできず。 意外にも早くパントとなる。 そしてこのパントを#1松村(歩)がチップ(?)! 立命は残り26秒で関学陣28ydsからの攻撃となる。 まずは#26和田へパスを投じるが失敗。 続いて#7長谷川へのパスの時に関学がパスインターフェアの反則。 敵陣12ydsで1st and 10となる。 そして前半残り6秒、#12池野が投じたパスは 右コーナーで待ち受けた#11木下(典)へ!待望のTDパスがヒット! TFPも#21岸野がしっかり決めて、これで7-14! 何としても前半の内に欲しかった1本のTDをもぎ取って前半終了。 この1本は本当に価値のある一本となった。 -ハーフタイム- 前半に一本TDを決めたことで、チームもスタンドも落ち着いたのではないだろうか。 僕はハーフタイムに会った友人に「これなら行けるよ」と告げた。 しかし、まさかあんな凄い展開になるとは思ってもいなかった。 -ホントに凄い!- 後半は立命のリターンから。 #6前田がリターンして、自陣35ydsからの攻撃。 それはまさに一瞬の出来事だった。 QB#12池野から放たれたパスは、ポストを走った#11木下(典)へ! キャッチ際で関学DB#8渡辺を振り切った#11木下(典)は そのままエンドゾーンへ駆け抜けてTD! TFPも#21岸野が決めて同点! 前半最後のTDも併せてついに追いついた! 立命スタンドのボルテージは一気に最高潮へと達した。 -仕切りなおし- 同点に追いつき、仕切りなおしの関学オフェンス。 しかし、前半立て直した立命ディフェンスはさらに勢いを増す。 ファーストプレーは関学#6田中を#5内田がロスタックル! さらに#45北仲のあと少しでインターセプトというパスカットや #41木下(恵)の素早いタックルで進ませず。 関学最初の攻撃をパントへと追い込む。 -ここからは我慢の戦い- ここからはお互いに我慢の戦い。 #22佃のランは関学DL#75上村にロスタックルされ、 #12池野のパスも#4星田にインターセプトされそうだったがパント。 関学のオフェンスシリーズも立命陣35ydsまで進むが、 ここでField Goalファイクからパント。 これが立命陣6ydsで止められる絶妙なパントとなる。 苦しい位置からの立命のオフェンス。 「セーフティだけは避けてくれ」と思ったが、 ここで出した#23古川のドローが関学#75上村にロスタックル被弾。 「まさか!」と思ったがセーフティは回避。 ここからの攻撃は進めずにパントに終わってしまうが、 #13三宅がここでもナイスパント! 関学RET#9福井がスリップしたのもあって、敵陣まで戻す。 -まさに死闘- 試合は均衡したまま第4Qに突入する。 お互い必死のディフェンス。 第3Qから続いた関学のオフェンスシリーズは #27福島の意地のパスカットもあってなんとかパントへ。 しかし、この後の立命オフェンスもあっさりパント。 そして、第4Q3分11秒からの関学オフェンス。 関学は#6田中のダイレクトスナップからのランが17ydsのゲイン。 続くQB#14河野のキープは#4河村がヘルメットを飛ばすほどのハードヒット! さらに関学の反則もあり、エンドゾーンは死守する。 そして関学K#11小笠原が狙った41ydsのField Goal。 ボールは...右へ逸れた!Field Goal失敗。 まだ分からない。チャンスは、絶対に来る。 -再現?- 関学のField Goal失敗で得た攻撃はわずか1回のダウン更新のみ。 スペシャルプレーも繰り出したのだが... オフェンスが進めない。 そして関学のオフェンスへ。 関学#6田中のランはゲインなし。 続く#14河野のキープは#9塚田がタックルしノーゲイン。 #84五百川へのパス、#6田中のランで立命陣へ侵入されるが、 ここでなんと#99紀平(充)がファンブルフォース! リカバーしたのは#56岡本! 神戸ユニバーの試合のラストの再現か?と思わせるような展開になった。 -そして、オーバータイムへ- 残り時間は1分23秒。神戸ユニバーの時よりも時間はある。 まずは#21岸野がパスの構えを見せながらのランで13ydsのゲイン! 敵陣へ侵入するとボールをスパイクし時間を止める。 しかしそこから#88大滝へのパスは惜しくも失敗。 #11木下(典)へのパスも関学DB#8渡辺にカバーされ失敗。 流石にField Goalは蹴れずパントへ。ユニバーの再現はならず。 そして残り22秒からの関学オフェンス。 #14河野はニーダウン。 なんと、プレーオフ初のタイブレーク方式による延長戦へ突入した。 -#21岸野の選択- 残り25ydsの地点から1回ずつ攻撃し、 多く点を取ったほうが勝ちというタイブレーク方式 オーバータイムのコイントスで勝ったのは立命。 しかしここで#21岸野は陣地を選択。 自分が去年サヨナラFGを決めたサイドを選んだ。 しかし、関学が後半を選択したために立命の先攻でスタート。 #23古川のランはロスゲインになるものの、 リバースフェイクから#12池野のキープは13ydsのゲイン。 3rd and 2からのパスは失敗。 #21岸野の35ydsのField Goalトライとなる。 しかし、ホルダー#7長谷川がボールを固定しきれず。 スクランブルに出るものの、関学#2深見に止められダウン更新もできず。 いきなり苦しい状況に立たされた。 続いて関学の攻撃。 関学は無理をせず、着実にランで距離を稼ぐ。 しかし立命ディフェンスも踏ん張り、わずか4ydsのゲインに抑える。 そして今度は関学K#11小笠原の38ydsのField Goal。 これが...外れた! さらに延長は続く。 -まだ生きてる!- 1回目は立命が先攻だったので、2回目は関学が先攻。 関学は#1板坂への11ydsのパスがヒット。 さらに#6田中のドローで3yds、#14河野のランで1ydsのゲイン。 運命の3rd and 6、なんとかエンドゾーンは死守したいと思っていたが、 #14河野のドローでダウン更新されてしまう。 こうなるともう止められず。 最後も#6田中に1ydsを押し込まれTDを許してしまう。 TFPも#11小笠原のKickが決まって7点差。 苦境に立たされた立命。裏の攻撃。 QBに#11木下を起用。1st and 10でいきなり中央を突き、 これが15ydsのビッグゲイン! さらに次の#23古川のランプレーの時に関学がレイトヒットの反則。 これで残り5ydsからの1st to 5! そしてサイドラインから#11木下(典)が入った時、 僕は「絶対にTD取れる!」と確信すら持っていた。 ここで#11木下(典)が魅せたプレーは、彼の最高の能力を発揮したものだった。 左へ抜けた#11木下(典)はスピードの違いで関学ディフェンスを振り切り、 一気にエンドゾーン左隅へ! TFPも#21岸野が決めて21-21! 「まだ生きてるぞ!」僕は力の限り叫んでいた。 -決着- 死闘はまだ続く。 3回目は立命のオフェンスから。 まずは#12池野が渾身のキープで9ydsゲイン! #44齋藤のダイブで1ydsゲインするものの、ダウン更新に至らず。 さらにここで#44齋藤が負傷。 3rd and 1は#23古川のランが関学#44田頭のタックルを受けてロス。 #21岸野の34ydsのField Goalトライ。 ボールはボールの間を通ってField Goal成功! この試合初めてリードする。 そして関学の攻撃。 1st and 10、#6田中のランは#4河村の出足が良くロスタックル。 2nd and 13、#14河野のスクランブルはCB#17黒田がストップ。 そして3rd and 7、#28堀口のダイレクトスナップからのランは、 #99紀平(充)が力で抑えてノーゲイン! そして、関学K#11小笠原のField Goalトライ。 距離は#21岸野が決めたFGよりも長い41yds。 立命スタンドから上がるクラウドノイズ。 サイドラインでは#11木下がファンノイズを煽る。 さらに増す立命スタンドからの声援。 運命のField Goalは...わずかに届かず! サイドラインからなだれ込む立命の選手たち。 フィールドで崩れ落ちる関学の選手。 2時間58分におよぶ死闘は、ついに決着した。 -涙のグレーター立命- 両チームの幹部がお互いのサイドラインへ挨拶。 そしてフィールド中央で抱き合い、お互いを称え合う。 関西学生史上でも最高の試合と呼ばれるであろう死闘。 それを称え合う両チームの主将に、心から感動した。 そして、立命スタンドから流れる勝利のグレーター立命。 僕はあふれ出る涙を抑えきれずに、ボロボロに泣いた。 エール交換後のハドル、古橋HCが選手全員に声をかける。 そして歓喜の胴上げ。 まず古橋HCが三度宙に舞い、その後主務の鳶川、#21岸野が宙に舞った。 これで3年連続の甲子園出場となった立命。 本当にわずかの差で甲子園の切符を逃してしまった関学の分まで、 そして関西学生の他のチームの分まで、 全てを甲子園に、そしてライスボウルにぶつける! 「Over The Top」達成へ、最後まで行くぞ! |
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試合を 振り返って |
まず立命館大学パンサーズの皆様へ、関西学院大学ファイターズの皆様へ、 |
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STARTING MEMBER |
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NEXT GAME | あとはただ突き進むのみ!「Over The Top」の道はまだまだ続く。 関学の、関西学生の全てのチームの想いを胸に、 甲子園ボウルで法政を迎え撃つ! 12月19日(日)13:00Kick off、第59回毎日甲子園ボウル! 去年のリベンジに燃える法政を返り討ちだ! |
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REVIEW | 第1回 「ホームBKCで開幕」 第2回 「危険信号」 第3回 「雨のち曇り?」 第4回 「決戦へ向けて」 第5回 「歴史に残る一戦」 第6回 「道は開けた」 第7回 「リベンジへ」 第8回 「Remember 12・4」 |
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i-modeからの試合速報です |
プレーオフ・関学戦メンバー表です |
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公式記録はこちらで確認して下さい。 |
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